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インディーズゲームの小部屋:Room#323「Procyon」
週末に部屋の片づけをしながら,今後はなるべくモノを増やさないように心がけようと思った筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第323回は,Deadly Red Cubeの「Procyon」を紹介する。本作は,宇宙船に乗り込んで異星人と戦う,横スクロールシューティングだ。もう本当にこれ以上,モノを置く場所がないよ!
西暦2143年,太陽系外から異星人が攻めてきた。だが幸運なことに,地球には切り札がある。そう,これまでに一度も負けたことがないような気がする歴戦の宇宙船だ。これさえあれば,地球の勝利はたぶん間違いない。あとは,1人か2人のパイロットがいれば大丈夫。さあ,宇宙船に乗り込んで異星人どもをやっつけよう! というのが本作のストーリー。ずいぶんと大ざっぱなノリだが,まあシューティングゲームのストーリーだし,あまり気にしなくてもいいだろう。
ゲームの目的も単純明快で,飛んでくる敵をひたすらやっつけること。もちろん,敵の攻撃を避けることも忘れてはいけない。自機には,複数の敵を一度に狙えるワイドショットと,1体しか攻撃できないが威力の高いビームという2種類の武装が用意されている。
ビームにはある程度のホーミング性能があり,敵との軸をずらしながら攻撃を当て続けることも可能で,このあたりはちょっと雷電っぽい。また,自機にはパワーアップ機能も搭載されており,これの使い方が本作のキモだ。
パワーアップ機能は任意のタイミングで使用でき,発動すると自機の攻撃力がアップ。さらに,機体の周りにシールドが展開される。攻防一体の便利な機能だが無制限に使えるわけではなく,パワーアップ中はエネルギーゲージが減少していく。なお,消耗したゲージは,パワーアップ機能の使用を止めると自動的に回復する。
敵の攻撃には,シールドを使わなければどうやってもかわせないものがあり,そのためにエネルギーを温存しておきたい。とはいえ,素早く敵を倒すにはパワーアップして攻撃力を上げなければいけないというわけで,限られたエネルギーをどう使うかが重要になってくる。
また,敵を倒すと画面左上のオレンジ色のゲージが上昇していき,ゲージが満タンになると画面上の敵を一度に攻撃するライトニングアタックが使える。ライトニングアタックは非常に強力だが,敵弾までは消してくれないので気を付けよう。
このほか,ストーリー紹介の部分で“1人か2人のパイロット”と書いたように,本作はローカルでの2人同時プレイに対応している。ゲーム内容はごくオーソドックスだが,そのぶん安心して楽しめるとも言え,ほどほどのゲームバランスも相まって気持ちよくプレイできる。シンプルながらスタイリッシュにまとめられたグラフィックスと,SF映画のようなBGMも本作の魅力だ。そんな本作はSteamにて9.99ドルで発売中なので,たまにはシューティングゲームでスカッと遊びたいという人はぜひどうぞ。
■「Procyon」公式サイト
http://procyongame.com/- この記事のURL:
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