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ハロー!Steam広場 第81回:何度でも出撃したくなる中毒性! 繰り返し遊べるフライトコンバットゲーム「Sky Rogue」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,500本以上買ったのにクリアしたゲームは1ケタという上級(?)Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第81回は,スピード感のあるドッグファイトが楽しめるやり込み重視のフライトコンバットゲーム「Sky Rogue」をメインに紹介しよう。プレイヤーは戦闘機のパイロットになり,自動生成されるミッションに挑み続けることになるのだ。このほか,うさぎ少女と妖精の冒険を描く横スクロールアクション「Rabi-Ribi」もあるので,お見逃しなく。
スピード感のあるドッグファイトは爽快感抜群!ひたすら遊べるフライトコンバットゲーム「Sky Rogue」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,アメリカのインディーズスタジオFractal Phaseが手掛ける「Sky Rogue」を紹介しよう。
本作は,戦闘機乗りになったプレイヤーが,自動生成されるミッションをひたすらこなして,基地の研究レベルを上げていくという,やり込み重視のフライトコンバットゲームだ。ペーパークラフト風に描かれたグラフィックスが特徴的で,スピード感のあるドッグファイトが楽しめる。
ゲームを開始すると,基地での準備画面に移行し(初回プレイ時に限りチュートリアルミッションが挟まれる),ここで搭乗する機体や搭載する兵器などを決めることになる。ただ,本作は基地の研究レベルを上げて,機体や武器をアンロックしていく仕組みなので,ゲームスタート時は,デフォルトで用意された機体と兵器以外に選択の余地はない。
戦闘機に搭載できる兵器は,大きく分けて対空用と対地用の2種類が用意される。対空用兵器の代表とも言える追尾型ミサイルは,スピーディに展開されるドッグファイトにおいて,必須ともいえる兵器だ。敵をロックオンしたら後は発射するだけといった感じで,使い方もシンプルなうえ,1〜2発当てれば撃墜できるという威力も兼ね揃えている。
一方の対地兵器の代表は,クラスターボムだ。この兵器をセットするとカメラの視点が地上を見下ろす形で固定され,機体の操作が若干難しくなるが,それを補って余りある威力と攻撃範囲が魅力だ。機体の操作に慣れれば,敵の飛行空母のさらに上を飛んで,船体に爆撃するといった芸当も可能になる。
ほかにも,広範囲に大ダメージを与える大型ミサイルや,シーンを選ばずに使用できる機関銃など,兵器の種類はとにかく多い。また,敵のミサイルを誘導するフレアや,一時的に加速するブーストといったガジェットもあり,なにを積んでいくかによってドッグファイト時の戦術が大きく変わってくるはずだ。
これらの兵器などを研究してアンロックしていくことが,本作におけるやり込み要素の核となっており,新しい兵器を試したいという好奇心がリプレイ性を高めてくれる。
本作にはストーリーなどが用意されていないので,プレイヤーは指定された敵の基地あるいは敵機を破壊して,速やかに基地へ帰還すれば,それでミッション・クリアとなる。
ゲーム内では,ターゲットを破壊して帰還するというサイクルが1日とカウントされており,撃墜されずに何日間ミッションをこなすことができるか,というのがゲーム全体を通しての目的になっている。
ミッション中に撃墜されるとゲームオーバーとなり,そこまでの経過日数が,基地の研究レベルを上げるための経験値に換算される。要するに本作は,ゲームオーバーになることを前提とした作りになっているのだ。ただ,ゲームーオーバーになると,機体に搭載していた兵器は失われ,経過日数もリセットされるというデメリットも存在し,この辺りは少しローグライクな作りになっている。
ちなみに,途中セーブは用意されていないので,一度ゲームを始めたら,その身が燃え尽きるまで戦わなければならない。ついうっかり出勤前にプレイを始めてしまい,このままでは遅刻という状況に追い込まれたなら,機体を思いきり海に突っ込ませてしまおう。ええ,それでも遅れましたよ。
ターゲットを破壊して帰還することを繰り返すシンプルなゲーム内容に,基地の研究レベルを上げていくというやり込み要素がうまくハマっており,ついつい何度もプレイしてしまう中毒性が本作には存在するので,興味の湧いた人はぜひ(出社時間を気にしながら)遊んでみてほしい。
「Sky Rogue」Steamページ(980円)
うさぎ少女と妖精の冒険を描く横スクロールアクション「Rabi-Ribi」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,台湾のインディーズ系デベロッパKano-Biが手掛ける「Rabi-Ribi」を紹介しよう。
本作は,あるとき突然人間の姿になってしまった元ウサギの少女「エリナ」と,そんな彼女を気にかける妖精「リボン」の冒険を描く横スクロールアクションゲームだ。実に日本的な設定だが,キャラクターデザインもこれまたキュートで可愛らしく,さすがは台湾といったところ。
プレイヤーは,エリナとリボンの両方を操作するのだが,キャラクターを切り替えながら進める形ではなく,基本的に動かすのはエリナのみで,妖精のリボンはエリナの周りを飛びながら付いてくるといった感じだ。戦闘では,近接攻撃をエリナが,遠距離攻撃をリボンが担当することになる。
ゲームは,8種類のメインステージと20種類のサブステージで構成されており,ストーリーをなぞりながら進んでいく様子。立ち絵による会話シーンや,イベントCGも用意されており,刺さる人には刺さる作品になりそうだ。もちろん筆者も例外ではない。
また,40種類以上のボスと連続で戦うボスラッシュモードや,マルチプレイモードの搭載も予定されており,遊びごたえも十分にありそうだ。
現在は,クラウドファンディングサイト「Indiegogo」でプロジェクトを立ち上げており,目標金額は2万ドルとなっている。Indiegogoは,プロジェクトが失敗した時の返金手続きがややこしいため,Kickstarterほど出資者が集まらない印象だが,本作はすでに10%の調達に成功しており,残り50日という募集期間を考えると成功する可能性は十分に高い。
ゲーム自体は日本語にも対応するとのことなので,興味のある人はバッカーになりつつ,今後の動きにも注目しておこう。
「Rabi-Ribi」GREENLIGHTページ
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