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バズリの爽快感、さらにアップ。『サイヴァリア・リアセンブル』のTGS2015版はファン感涙の仕上がり

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『サイヴァリア』ファンは喜んでいいだろう。
トーキョーゲームショー2015のSUCCESSブースに、『サイヴァリア・リアセンブル』が展示されており、かなり良い出来だったからだ。

まずは予告動画をどうぞ。


元祖『サイヴァリア』は、敵弾を自機にバズらせる(敵弾をかすらせることバズるという)と経験値がたまり、自機がレベルアップする「BUZZシステム」で人気を博したシューティングだ。
バズってレベルを上げ、レベルアップ時の無敵を利用して敵弾に突っ込んでさらにバズり、またレベルアップする無限ループの爽快感は、麻薬同然。
ただ、敵弾に突っ込む危険な遊びがマニアック過ぎて、コアなファンを得るにとどまったように思う。
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スマホ版になると、そのマニアックさが薄れるのか……と思いきや、いままで以上にアクセル全開でマニアック。
このゲームの操作では、画面から手を離しているときのみ(つまり、止まっているときだけ)ショットが発射され、移動中はショットがでないようになっている。
つまり、移動しながら攻撃できない。スマホの一般的なシューティングとは、明らかに違う。

プロデューサーの方に話を伺ったところ、

「サイヴァリアはバズってレベルを上げなければ敵を倒せないので、上級者になるとむやみにショットを撃たなくなります。
だから、この操作にしました。
また、上級者は常にローリング状態になるので、タッチパネルではローリング操作が難しいことを考えて、通常状態でローリング状態と同じ判定にしてあります」

つまり、サイヴァリアのルールを知っていると楽しめる上級者に向けの操作になっているのだ。
あまりにマニア向けの仕様に、「それでは、プレイできない人がいるのでは?」と聞きかえしてしまった。

すると、「調整については、まだ議論をしていますが……移動しながらショットで簡単に敵を倒せるお手軽爽快な調整にもできますが、サイヴァリアを好きな方がそれを望まないと考えました」との回答。

少なくとも、ドリキャスとPS2で『サイヴァリア』をプレイした家庭用版だけプレイヤーの自分には、納得の出来だった。
指の移動に合わせて自機が動くので、完全に同じではない。
しかし、バズリまくってレベルアップし、無敵時間を使って敵に突っ込んで撃ち……バズりの楽しさと無敵時間を利用した特攻は健在。
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当たり前だが、プレイ感覚はやっぱり『サイヴァリア』。
違いと言えば、ボスとの戦いでも経験値が早くたまるようになっていること。
そのため、ボスでもレベルアップしまくって無敵時間特攻が可能な爽快に「リアセンブル」版となっていた。

良い。とても良い。
TGS2015に行くシューティング好きの方は、ぜひ『サイヴァリア・リアセンブル』を遊んで見て欲しい。

基本無料のサービスとなるが、「ガチャなどの課金にはしない」とのことなので、シューティングファン、とくに『サイヴァリア』ファンの方は楽しみに待っておこう!

唯一の欠点は、売上げが上がる気がしないことだけである。