最新の話題作から、いにしえの名作まで勢ぞろい!

 デジゲー博は、2013年から年1~2回ペースで開催されている、同人ゲーム&インディーゲームの展示即売会“デジゲー博”。闘会議2016会場内での開催となった今回は、“ニコニコ自作ゲームフェス”とのコラボレーションによる特別版ということで、隣接する自作ゲームエリアとともに、一大“インディペンデント・ゲームゾーン”を築いていました。

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インディー・同人ゲームの“いま”が集結! デジゲー博SPECIAL in 闘会議2016リポート【闘会議2016】_01
▲ブース出展サークル数は、二日間の開催期間の合計で68。昨年11月に開催された前回(ゲジゲー博2015)から引き続き参加しているサークルが数多く見受けられたことからも、デジゲー博が、ゲーム制作活動をアピールする場として、大きな意味を持っていることがうかがえました。
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▲“初見殺し”上等の高難度アクションゲーム(インディーゲーム)を来場者がプレイし、その模様がリアルタイム実況される……という特別企画の“死にゲー博”。『1001 Spikes』や『人生オワタの大冒険』、『LA-MULANA』の特別バージョンなどがプレイされ、各タイトルごとに死んだ数がカウントされていました。

出展ゲームピックアップ

■Ninja Sneaking 未公開版 ほか(ウイングレイエンターテイメント)

 ゲームクリエイターとゲーム実況者を両立させる飛竜翔氏が代表を務めるウイングレイは、WindowsPC用の2Dアクションゲームを出展&頒布。Xbox 360 インディーズとしてリリースした『Ninja neaking』シリーズの流れを汲む作品で、敵に発見されたら即ミスの容赦ないゲーム性が、独特のテンポを生み出していた。ちなみに、ウイングレイの公式サイトには、フリーのウェブゲーム『カオスドット防衛軍』ドットガチャダンジョンが公開されているとのこと。

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【メーカーサイト】WINGLAY/ウィングレイ

■Rolling Gunner(ウェブテクノロジ)

 2Dアニメーション作成ツール“OPTPiX SpriteStudio”などのミドルウェアを開発・販売するウェブテクノロジは、“OPTPiX SpriteStudio”のゲーム開発導入事例として、2タイトルを出展。そのひとつ『Rolling Gunner』は、アーケードゲームを彷彿するグラフィックとプレイ感覚が特徴の、横スクロール弾幕シューティングです。出展バージョンはステージ2までプレイできました。同作を開発するウェブテクノロジ所属のプログラマー・DK氏によれば、本作は、元ZUNTATAの小塩広和氏がBGMを提供しているなど、豪華スタッフによるプロジェクトとのことで、完成は2017年末予定。

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【メーカーサイト】ウェブテクノロジ 

■GAME BASIC for SEGASATURNデモ ほか(Stone River Soft)

 シャープが1987年に初代モデルをリリースしたパソコン、X68000用の同人ゲームを制作していたふたり組サークルが、10数年ぶりにイベントブース出展。その展示内容は、ニンテンドー3DS用BASICプログラミングソフト『プチコン3号』で制作したゲームと、セガサターンのプログラミング環境“GAME BASIC for SEGASATURN”で制作した、ポリゴングラフィックを使用した実機デモ……という、時空感覚がマヒするラインアップでした。「ここ数年の同人・インディーゲームシーンの盛り上がりに触れて、久しぶりにサークル参加してみたくなりました」(同サークルIGA氏)とのことで、 今後のさらなる活動が、期待されます。

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【サークルサイト】Stone River Soft

■Grasp the Future(仮)(Reminice)

 20歳前後のふたり組のサークルは、現在制作中の3Dアクションゲームを出展。昨年Steamでリリースされた、サークルの前作『Link: The Unleashed Nexus』の流れを汲む、3D空間を浮遊感たっぷりに移動できる作品で、操作に慣れると、ハイテンポかつスタイリッシュなゲームプレイを楽しめるのが特徴です。

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【サークルサイト】ReminisceDev

■たまうさジャンプ!(C4on)

 ゲーム開発とともに独自のメディアも展開するディベロッパーC4on。スタッフ数人で開発し、昨年10月にリリースされたスマホ用ジャンプアクションゲーム『たまうさジャンプ!』をメインに、イベント初出展。

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【メーカーサイト】『たまうさジャンプ!』 

■ARTIFACT ADVENTURE(bluffman)

 PLAYISMなどのPCゲームダウンロード販売サイトで好評販売中の、レトロスタイルなRPGをプレイアブル出展。グラフィックや挙動を現代水準からグレードダウンさせつつ、遊びやすさをしっかり両立している、丁寧な作りが特徴です。

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【サークルサイト】bluffman 

■FateAxis2(T-Riam)

 理想の3D対戦格闘ゲームをひとりで制作しているサークルの、シリーズ最新作。簡単操作で、軸移動を含めた、多彩な戦術を展開できる意欲作です。アーケードスティックとゲーミングパッドでのフリー対戦が可能で出展され、多くの格ゲーファンが足を止めてプレイしていました。

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【サークルサイト】T-Riam

■ニャムコ大戦争(Garyu Games)

 2015年11月に開催された、パンダイナムコカタログIPのゲームジャムで制作されたゲームのひとつが、正式リリースに向けて、鋭意開発中とのこと。その開発途中バージョンが、プレイアブル出展されていました。カタログIPのキャラクターをつぎつぎと生産(召喚?)して敵拠点を攻撃するタワーオフェンスゲームで、ニコニコ動画の番組“ネオゲーム喫茶876”とのコラボも予定されているとのことです。

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■EMER(Team EMER)

 現役高校生ふたり組が制作中の、PC用縦スクロールシューティングゲーム。マウスのホイールを回してチャージして攻撃……という独自性の高い操作システムが印象的でした。1980~90年代のシューティングをリスペクトしたグラフィックやBGMもすべて自作とのことで、いちおっさんゲーマーとしても、完成が気になります。

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