【PCゲーム極☆道】第ニ回:Waifuの服をショットで壊せ!脱衣シュー「Deep Space Waifu」

スケベだけではない!Steamで最もアツイ脱衣ゲーム

【PCゲーム極☆道】第ニ回:Waifuの服をショットで壊せ!脱衣シュー「Deep Space Waifu」
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インディーゲームが一世を風靡している! いやあ、飛ぶ鳥を落とす勢いの大ブームです。数年前からは考えられない躍進ぶりですよ。先日ゲーム売り場で「Undertale」の在庫を店員に尋ねる小学生くらいの男の子を見たときはほんとにびっくりしました。ほんとにいたのか、インディーゲーム大好きキッズ!! でも坊主、PS Vita版「Undertale」は日本ではダウンロード専売だぞ!

さて、こうした大ブームはなにも突然現れたわけじゃありません。インディーゲームシーンが長い時間をかけて大きく育ち、いままでその熱が届いていなかったところにまで熱が届き始めたんだと、ボクは思ってます。長く育まれた文化があったからこそ、これほど大きなムーブメントになったんです。

今回の「PCゲーム極☆道(きわめみち)」は、そんなPCゲームシーンの歴史を感じさせる作品「Deep Space Waifu」を紹介しましょう。

 

「Deep Space Waifu」はNeko Climax Studiosの開発したシューティングゲームです。「超銀河間デートアプリ」で女の子たちとのステキな出会いを求める主人公キング・ベアを操り、アプリで知り合った女の子とのデートを邪魔するエイリアンを女の子の衣服もろともこっぱみじんにしていきます。そう、お気づきでしょう。この作品は脱衣シューティングゲーム。女の子の服をショットで爆散させて、肌を露わにさせてムフフと喜ぶ、スケベなゲームなんです。セーラー服から下着に至るまで、全て脱がすことができます。真っ裸ですよ真っ裸。うれしい限りです。

 

こういう脱衣ゲームは個人ホームページが流行していた時代、けっこうなブームでした。当時はSNSなんて便利なものはありませんから、今で言うところの絵師は個人ページでイラストを公開していました。だけど、イラストだけでお客さんを呼ぶのはけっこう難しい。となれば、「イラスト以外のコンテンツも充実させよう!」という動きが生まれるのは必然です。

そんな絵師の要望にフィットしたのが脱衣ゲームでした。イラストをいくつか書いて、ハウトゥにしたがって作ると、スケベなゲームが公開できる。JavaアプレットやFlash全盛期とも重なった結果、脱衣ゲームはその数を大量に増やします。脱衣ブロック崩しに始まり、脱衣クイズ、脱衣パズル、野球拳、脱衣クイックス……。アセットを使用したものからオリジナルのものまで、たくさんの脱衣ゲームが作られました。このブームはメインストリームから外れたものではあります。でも、脱衣ゲームというムーブメントは当時確かにあったんです。

 

「Deep Space Waifu」は、そんな脱衣ゲーム黄金時代への思いと愛がにじみでているアツい作品なんです! もうね。プレイ感がまさしく往年の脱衣ゲームそのまま! 久しぶりに衣服のHP表示を見たなって思いましたもん。ステージ背景になっている女の子の衣服には部位ごとにHPがあり、ショットを各々の部位にめがけて撃つとHPが減少。0になるとその部位が破れます。敵エイリアンの猛攻をかいくぐりながら、女の子の衣服を全部破りさると女の子はあられもない姿に。イヤッホー!

 

当時よくあったとんでもなく難しくて一切服を脱がせられない……みたいな理不尽なレベルデザインはないですが、順番通りに服を破壊しないと下着にたどり着けないのに一回しか破壊のチャンスがない部位があるといった難しさを作っているのも高ポイント。ボクのノスタルジーをガンガン刺激してくれます。脱衣ゲームを楽しんでいた人が作っているんだろうなあ……と強く感じる出来です。

 

また、本作はリリース当初から日本語を実装しています。が、このクオリティがそこまで高くありません。けっこう怪しい日本語です。しかしなぜ、Steam Greenlight経由で販売に至った小規模開発が無理をしてまで日本語を実装したのか? 謎です。これはあくまでボクの想像ですが、きっと「萌えキャラの脱衣ゲームに日本語が入ってないのはおかしい! 日本人ならこのゲームを楽しんでくれるはずだ!」という開発の思いがこの日本語実装として形になったのだと思います。それぐらい、脱衣ゲームへの強いリスペクトを感じるんですよ。Neko Climax Studios! おまえらの熱意は日本のクソオタクにちゃんと伝わったぞ!!

 

そしてなんといっても、本作の一番いいところは自分たちの得意なフィールドで勝負しているところ! Steamで数年前に美少女ゲームブームが起こって以降、美少女ゲームは一定のSteamユーザーがついた人気ジャンルとなりました。当然、こうした流れは高いクオリティのゲームのSteam参入につながってくる。しかしそうなると、インディーディベロッパー発の美少女ゲームは苦戦を強いられるわけです。本作も3人(当初は2人)しかいない小規模開発チームの作品です。高いクオリティの作品と肩を並べるには、分が悪いのは否めません。

 

そこを本作はしっかりと考えている! 自身の得意とする表現を使い、からめ手ではありますが他とは違う雰囲気を作りだしている! しっかりと差別化しているんですよ!ここがほんといい!

どぎつい紫を基調としたちょっとサイケなデザイン。少し古さを感じさせるシンセポップのBGM。「超銀河間デートアプリ」なる奇妙な設定。普通に美少女ゲームを作っていたら、こんな取り合わせにはなりません。ちょっと時代遅れな脱衣ゲームというジャンルを自分たちのカラーに落とし込むことで、「Deep Space Waifu」の濃くてヤバい世界観を作り上げているんです。そして、ここに先ほど説明した怪しい日本語も乗っかって、とてつもない化学反応が起きている! イカしたBGMと極彩色のゲーム画面、ドッカンドッカン爆発する敵エイリアンと女の子のスカート。他のゲームでは味わえない感動です。

 

この魅力に憑りつかれる人が大勢いたのか、本作はちょっとしたヒットとなっています。そのおかげで新ステージの実装に加え、UIから女の子のイラストまでぜーんぶ差し替えてHD対応する超大型アップデートまでなされました。ほとんど作り直しみたいなもんですよ。生半可な反響ではないです。

わかりますか?本作は今、Steamで最もアツイ脱衣ゲームなんです。今遊ばずして、いつ遊びます!?

いやほんと、だまされたと思って一度遊んでほしい! スケベだけなら絶対紹介してないですから! というか、スケベだけで記事を書かせてもらえないから!

……いや、スケベだけでもボクは喜んで遊びますけどね。おっぱいでかけりゃ何でも許せちゃうタイプですけどね。それはさておきですよ。本作はほんと、すばらしいんです。

 

あと、話はちょっとズレるんですが、本作の開発チームはこのゲームを配給するHammerfist Studiosが開発する作品にも参加しているようなんです。んで、ここもインターネット文化をフューチャーした作品を開発中なんですよ。ここはほんとネット文化が好きなんでしょうね……。アングラで、サイバーで、ギークなインターネット。そんなネット文化を愛する彼らだからこそ、「Deep Space Waifu」が作れたんじゃないかなって僕は思います。

インターネットで花開いた脱衣ゲームというムーブメント。それがどれだけ陰に隠れたものであってもその影響は生きている。インディーゲームはこうした、様々な積み重ねの上に成り立っているんだなと感じる作品でした。

……スケベな作品だからいい話風に締めて体裁を整えようだとか、そういう意図は断じてないぞ! ほんとだからね!?


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