弾幕系ダンジョン探索ゲーム『Enter the Gungeon』Nintendo Switch版が売り上げ100万本突破。1年半遅れの発売ながら、総売上の約半数を占める

 

インディースタジオのDodge Rollが開発し、Devolver Digitalから販売中の弾幕シューティング系ダンジョン探索ゲーム『Enter the Gungeon(エンター・ザ・ガンジョン)』について、その売り上げは現時点で200万本を大きく超えており、このうちNintendo Switch版のみで100万本以上を記録していることが明らかになった。これは、海外で今春発売予定の本作のパッケージ版の概要に記載されたもので、海外メディアGoNintendoなどが報じている。

『Enter the Gungeon』は、ガンジョンと呼ばれる迷宮の最深部を目指す、見下ろし型視点のツインスティックシューターだ。2016年4月にPC/PS4版が発売され、そのちょうど1年後にXbox One/Windows 10版が、そして2017年12月にNintendo Switch版もリリースされた。プレイヤーは、ワケアリなキャラクターたちからひとりを選択し、ガンジョンに眠る究極の秘宝「過去を始末する銃」の入手を目指す。ガンジョンは、ガンデッド教団と呼ばれるカルト集団が拠点としており、弾丸の姿をした団員たちはプレイヤーに激しい弾幕を浴びせてくる。その攻撃をドッジロールや遮蔽物を利用してかわしながら、銃弾を撃ち込んでいくのだ。

本作では200種類以上の銃が登場し、中にはオモチャのようなものからミサイルやレーザーなどもありバリエーション豊か。また、特定の銃・アイテムを組み合わせることで相乗効果を発揮する要素もあり、幅広いプレイスタイルを生んでいる。敵キャラクターはかわいい見た目とは裏腹に攻撃が激しく、死ぬと最初からやり直し。ガンジョンの構造も自動生成により組み替えられる。本作は比較的難易度の高い作品ではあるが、新鮮さを保つ要素とテンポの良いゲームプレイなどにより好評を博した。

『Enter the Gungeon』は、PC/PS4版の発売から3か月で売り上げ50万本を突破。1年後には85万本に達し、Nintendo Switch版のローンチまでにXbox One/Windows 10版と合わせて120万本を売り上げるヒットとなった。今回の情報によると、それから1年余りの間にNintendo Switch版だけで100万本以上を売り上げたとのことで、本作の全機種の売り上げの半分弱を占める計算となる。

本作において個別の機種の売り上げが明らかになるのは初めてのこと。Nintendo Switchではインディーゲームの売り上げの好調さが伝えられることが多く、『モンスターボーイ 呪われた王国』のように、他機種版の合計よりも売れたとする報告もしばしば見受けられる(関連記事)。Nintendo Switchのローンチイヤーに発売された『Enter the Gungeon』も、そうした波に上手く乗ることができたタイトルのひとつだったようだ。最近の報告としては、『The First Tree』の開発者であるDavid Wehle氏が、コンソール版の売上比率を公開。Nintendo Switch版が半数を占めていることを明かしたほか、スロースタートだったXbox One版が、唯一セール実施済みのPS4版を上回ったことを明かしている。

なお、『Enter the Gungeon』に向けては3つ目の大型アップデートが計画されていたが、昨年11月に開発が中止されている。開発元Dodge Rollは、無料の小規模なアップデートを含むサポートは続けるものの、本作から学んだことを活かした新作の開発に移行するとのことだ。