ガンアクションゲーム『My Friend Pedro』初週売り上げ25万本達成。Nintendo Switch版好調でDevolver作品の中でも上位の売れ行き


パブリッシャーのDevolver Digitalは6月28日、『My Friend Pedro』の初週売り上げは25万本だったことを明らかにした。本作は、Nintendo Switch/PC向けに6月20日に発売。その翌日にDevolver Digitalは、同社が販売したNintendo Switchタイトルとして最大のローンチだったとし、さらに同社のすべてのタイトルの中でも素晴らしい売れ行きだとしていた。

ちなみに、同じくNintendo Switch/PC向けに発売された2Dアクションゲーム『Katana ZERO』は初週10万本以上を売り上げ、当時Devolver Digitalは同作のNintendo Switch版について、『Enter the Gungeon』に次ぐ2番目の売れ行きだと報告していた(関連記事)。Nintendo Switchにおいて『My Friend Pedro』は、この両作を上回った形となる。

『My Friend Pedro』は、スウェーデンのインディースタジオDeadToast Entertainmentが手がけた、サイドビューのガンアクションゲームだ。ギャングのアジトにて記憶を失って倒れていた主人公の男は、「ペドロ」と名乗るお喋りな“バナナ”に起こされる。そして銃を手にし、ペドロに言われるがままにギャングの巣窟を駆け抜ける。

本作は、ゲージを消費して時間をスローにするフォーカスシステムと、流れるようなパルクールアクションを組み合わせ、アクロバティックかつスタイリッシュなガンアクションを可能にしていることが特徴だ。二丁拳銃スタイルでは、別々の場所のふたりの敵を同時に撃つことも可能。ステージでは銃とスイッチを使ったパズル要素や、レーザートラップをかいくぐるような場面もある。そしてゲームを進める中で、主人公は何者なのか、なぜペドロは主人公を手助けするのかといった謎が明らかになっていく。

今回の発表に合わせて、Devolver Digitalは本作が生まれた経緯などをDeadToast Entertainmentに尋ねる映像を公開している。同スタジオはVictor Agren氏の個人スタジオで、『My Friend Pedro』は音楽以外すべてひとりで制作した。

Agren氏は、『リトルビッグプラネット』などで知られるMedia Moleculeが設立されたばかりの頃に加入し、プロの開発者としてのキャリアをスタートさせたが、それ以前の学生時代に手がけていた作品が『My Friend Pedro』の前身となるFlashゲームだったそうだ。その後独立し、『My Friend Pedro』の開発を進めていた頃、YouTubeにアップした動画がDevolver Digitalの目に留まり契約を結ぶに至ったのだという。

本作のPC版ではリプレイをGIFアニメに出力できるため、DeadToast EntertainmentはかねてよりSNSに投稿して注目を集めてきた。是非プレイしてみたいと思わせる見栄えのするアクションが拡散され、ファンの期待を煽り続けてきたことが今回の成功に繋がった一因かもしれない。なお映像の最後にて、本作向けのDLCの可能性について問われたAgren氏は、まずは休暇が欲しいと答えている。本作は比較的短い作品のため、ファンからのDLCへの要望は高まっていることだろう。