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ロボットファンが集い、大きく賑わった「HARDCORE MECHA 公式大会『集え、傭兵ども。』ハードコア・アリーナ in TGS2019」レポート

16名のパイロットによる戦いが、TGS2019で勃発!

9月12日~15日 開催

会場:幕張メッセ

 東京ゲームショウ2019のインディーズエリアの中でひと際注目を集めていたのが、アークシステムワークスよりプレイステーション4/Steamで配信中のハイスピード2Dメカアクション「HARDCORE MECHA」のブースだ。

 「HARDCORE MECHA」は、中国のインディーデベロッパーであるROCKET PUNCH GAMESが開発する横スクロールアクションゲーム。本作のディレクターであるLouiky穆氏は日本のロボットアニメやロボットゲームの大ファンで、その情熱が存分に注がれている作品なのだ。

 ゲーム内容はもちろんのこと、本作に登場するメカデザインを見ただけで、日本のロボット作品への愛が感じられる。某ロボットシミュレーションRPGに出てきそうなカッコいい機体を自在に操作できるというゲーム性は、ロボットファンにはたまらないだろう。

バリエーションも豊かで、俗にいう「スーパー系」、「リアル系」な機体が数多く登場

鋼と鋼がぶつかり合う、白熱の対戦!

 一般公開日初日には本作初の公式対戦イベント、「HARDCORE MECHA 公式大会『集え、傭兵ども。』ハードコア・アリーナ in TGS2019」が開催された。熱気あふれる会場の空気を伝えていきたいと思う。

 この戦いを一目見ようと、観戦する人たちで「HARDCORE MECHA」ブースがあふれかえっていた。配信専用のインディーズタイトルとは思えない人気だ。

熱心なロボットファンが集まった

 本イベントは、試合当日に会場でエントリーした16名による4人マルチプレイで対戦が行なわれた。4人ずつ予選を行ない、上位2名が準決勝、決勝へと駒を進めていく。対戦ルールは3分・2試合勝負。獲得した合計スコアで勝敗が決定する。

 本作は6月27日に配信され、まだ3カ月経たないというタイミングながらかなりのやり込み勢が集ったようで、予選からハイレベルな戦い。格闘戦に特化した機体「ネルA3」を使用するプレーヤーが多く見られた。ワイヤーで相手を捕まえてひたすらに殴り合うという、わかりやすい展開が続いた。

4人全員の戦いがモニターに映し出されていた
大会での使用率ナンバー1のネルA3

 そして、激闘を勝ち抜きて決勝へ進んだのは「B3-custum選手」、「雪空からす選手」、「アナグラ選手」、「walkure選手」の4名のパイロット。決勝戦は5分・3試合勝負に変更される。

 決勝戦でも、4人中3人がネルAを使用。序盤は予選と同じような近距離戦が繰り広げられたが、試合終盤は、それぞれのプレーヤーが様々な機体に乗り換えて戦いの流れを変える。

 中でも、狙撃に特化した機体「ヴァイパリド」を使うB3-custum選手の活躍が目立っていた。長距離用の強力なビームが他のプレーヤーを次々と襲い、スコアを一気に稼いでいく。

 決勝戦が終了し、戦いの結果3試合ともにスコア1位を叩き出したB3-custum選手が優勝に輝いた。優勝、準優勝の上位2名には本作のフィギュアが贈呈された。

試合終盤でB3-custum選手が乗り換えた、ヴァイパリド。ビームで一気に敵を駆逐し、かなりのポイントを稼いだ

「HARD CORE MECHA」上位プレーヤー&プロデューサーに独占インタビュー

 イベント後、優勝したB3-custum選手と、準優勝の雪空からす選手にインタビューをしてみた。

――優勝、準優勝おめでとうございます。今回の大会に向けて、本作は結構やり込んで来たんですか?

B3-custum選手:そうですね。配信されてから結構やり込んでましたので、今日はすぐにエントリーしに来たんですけど、予想よりもエントリーしている人が多くて驚きました。

――確かに、ブースを埋め尽くすほどの注目ですもんね。

B3-custum選手:定員の16名を超えると抽選でのエントリーになるとのことだったんで、これはヤバいと思ったんですけど、運良く参加することができてホッとしました。

――それはラッキーでしたね!エントリーさえできてしまえばいける、といった自信はありましたか?

B3-custum選手:はい。僕は今日勝つ気で来たので。

――なるほど。先ほどから親しそうにお話されていましたが、B3-custum選手と、雪空からす選手はお知り合いですか?

雪空からす選手:他のゲームで知り合って、今は「HARD CORE MECHA」を一緒にプレイしています

――お知り合いでワンツーフィニッシュって凄いですね!

雪空からす選手:そうですね。自分でも驚きです(笑)。

――「HARD CORE MECHA」の魅力というのはどこにありますか?

B3-custum選手:やはり、ロボットアニメのようなダイナミックなアクションが自分の手でできるというのが熱いですね。ストーリーも王道といえば王道なんですが、それこそがロボットアニメの熱さなので、そういったものが体験できるのが魅力ですね。

――:お2人はもともとアクションゲームが好きだったりするんですか?

雪空からす選手:自分たちは、アクションゲームが好きというよりは、ロボゲーが好きという感じですね。

――なるほど。それでは最後に、優勝、準優勝された今の気持ちを聞かせてもらえますか。

B3-custum選手:良い戦いができて、優勝することができて嬉しいです。

雪空からす選手:自分も準優勝ができて嬉しいです。大会でこんな結果を残せるのは二度とないと思うので(笑)。

――お話ありがとうございます。


写真左が優勝者のB3-custum選手、右が準優勝の雪空からす選手
優勝賞品であるサンダーボルトの合金稼働フィギュア。17,000円以上もする非常にクオリティの高いアイテムだ

 そして、今回の大会を熱く見守っていた、本作のプロデューサーであるROCKET PUNCH GAMESの「Louiky穆氏」からもお話を伺った。

――本日の大会の盛り上がりを見ていかがですか?

Louiky穆氏:想定していたよりもたくさんのファンの方に来ていただいて、楽しんでもらえたようで何よりです。試合もとてもレベルの高く、イベントを盛り上げていただいて幸いです。

――盛り上がりは凄かったですね。今回の感触で、今後は日本でもっと大きな大会などは考えていますか?

Louiky穆氏:今回は幸いにもパブリッシャーのアークシステムワークスさんに大会の運営などをしていただいて、大成功を収めることができてとても幸運でした。機会がありましたら今後も是非やりたいと思っています。

――中国での「HARDCORE MECHA」の人気はいかがですか?

Louiky穆氏:中国でもたくさんのユーザーに支持していただいています。以前開催したゲームコアというイベントでは、今日よりも大きなブースだったのでたくさんの人が集まってくれました。大きなモニターを用意して、観戦するファンもガンガン騒いで大盛り上がりでした(笑)。

――本場では凄い人気ですね!日本でも今後、それくらいの勢いになるといいですね。

Louiky穆氏:そうですね。そうなるよう頑張りたいと思います。

――今後の盛り上がりにも期待しています。