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あのHit Boxにレバーが付いたハイブリッドモデル「Hit Box Cross|Up」が登場!

日本を含むグローバルで今春発売予定

今春発売予定

予定価格:200ドル

 ボタンのみで構成されたアーケードコントローラー「Hit Box(ヒットボックス)」。レバー操作をボタンで代行するという特異なインターフェイスが最大の特徴で、操作方法を一から覚え直すハードルの高さからメジャーな存在とまではいかないが、ウメハラ選手ら一部のプロゲーマーをはじめ、格闘ゲームコミュニティでカルト的人気を誇るデバイスだ。

 そんなHitBoxがEVO Japan 2020にブース出展し、新モデル「Hit Box Cross|Up」を参考出展していた。発売時期は日本を含むグローバルで今春を予定し、価格はフルモデルチェンジを果たしつつなんと据え置きの200ドル。日本でも同等の価格帯でリリースする予定ということで、高価格化が進むアケコン界にあって、かなり野心的なプロダクトと言える。

【Hit Box】
こちらが現行モデルの「Hit Box」
こちらが新モデルの「Hit Box Cross|Up」
側面には電源、ボタン配置の切り替えスイッチに加え、PC向けの拡張用の端子と、Wii/Wii U用のヌンチャク向けの端子も用意されている。この遊び心がおもしろい

 Hit Boxとしては3世代目となる「Hit Box Cross|Up」は、その最大のアイデンティティであるレバーレスを辞め、Hit Boxにレバーを付けたモデルとなる。レバー操作にあたる赤い4つのボタンは通常の8つのボタンの上下に置かれ、外見的には“ボタンが無茶苦茶多いアケコン”といった感じになっている。実際にはアナログ/デジタル入力の両方を備えたハイブリッドなアケコンとなっており、レバーレスのHit Boxとしても、8ボタンのアケコンとしても使えるようになっている。

【Hit Box Cross|Up】
こちらが「Hit Box Cross|Up」のデフォルトのボタン配置

 その設計思想はというと、通常のアケコンユーザーに試して貰いたいという想いだという。これまではある意味清水の舞台から飛び降りる覚悟でHit Boxを導入する必要があったが、「Hit Box Cross|Up」ならHit Boxでの操作を練習しながら、ガチ対戦の時はほかのアケコンに差し替えることなくそのままレバー操作で対戦するといった遊び方もできる。

 ユニークな使い方としては、その操作が強いかどうかはともかく、アナログとデジタル入力を混在させた操作も可能になる。その意味では、通常のアケコンはもちろんこと、従来のHit Boxとも異なる新たな操作体系が生まれる可能性がある。2020年、格闘ゲーム界に新たなインパクトをもたらす可能性がある「Hit Box Cross|Up」。要注目のプロダクトと言えそうだ。

【Hit Boxブース】
教わりながら試している格ゲーファンが多かった