Xbox Series X/Sのローンチに向けてサービスを拡充

 2020年11月10日に発売されるマイクロソフトの次世代機、Xbox Series XとS。その普及の鍵を握るポイントのひとつになるのではないか……と目されているのがXbox Game Pass。言わずとしれた、定額でXboxプラットフォームのゲームが遊び放題になるサブスクリプションサービスだ。

 海外では2017年6月にスタートしたXbox Game Passは、順調にその利用者を増やし、現時点におけるワールドワイドでのユーザー数は1500万人を突破。国内ではいよいよという形で今年4月からサービスを開始している。当然のこと、Xbox Series X/Sのローンチから、継続してサービスを利用可能だ。Xbox Headのフィル・スペンサーも、Xbox Game Passには大いに期待しており、以前ファミ通ドットコムのインタビューに答えて以下の通り発言している。

出典:大きなアドバンテージはやはりXbox Game Passです。これだけの多種多彩なゲームを、サブスクリプションで提供できるというのは、大きな差別化のポイントだと思っています。さらに、日本では2021年からクラウドサービスを楽しんでいただけます。つまり、Xboxのゲームならば、Xbox Series Xはもとより、PCやスマートフォンでもプレイできるんです。ユーザーの皆さんのライフスタイルに見合った環境で、ゲームを楽しんでいただけるということです。

 Xbox Game Passの料金体系は3種類で、Xboxのソフトを対象とした“コンソール”と、PCユーザー向けの“for PC”、そして、XboxとPCに加えて、Xbox Live Goldのサービスも利用可能となる“Ultimate”だ。

日本国内のXbox Game Pass 提供プラン価格(1ヵ月)

  • Xbox Game Pass Ultimate (PC、Xboxに加えてXbox Live Goldのサービスも含む) 1100円[税込]※
  • Xbox Game Pass for PC (PC向け) 850円[税込]※
  • Xbox Game Pass (Xbox向け) 850円[税込]

※加入初月は100円で利用可能

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※Xbox公式サイトより

 マイクロソフトでは、そのサービス拡充に力を入れており、Xboxユーザーであれば、とにかく加入しておいて損はないのでは……と思われるのが、Xbox Game Pass。Xbox Series X/Sのローンチ以降も、いくつかのサービスが追加されることが明らかにされている。そのへんも含めての、Xbox Game Passの特徴を簡単におさらいすると以下の通り。

●月額定額で100を超えるXboxのゲームが遊び放題
●ファーストパーティータイトルは、ほとんどが発売と同時にXbox Game Passにラインアップ
●初代Xboxから4世代に渡るタイトルをカバー
●Ultimameメンバーは、追加料金なしでエレクトロニック・アーツのEA Playが利用可能に(11月10日より)
●クラウドゲーミングがUltimameメンバーを対象に利用可能に(2021年前半)

 ファーストパーティータイトルのほとんどが、発売と同時にXbox Game Passに加わるというのがとにかくうれしい。Xbox Series X/S版がハードのローンチに合わせてリリースされる『Gears Tactics』も、即座にXbox Game Passのラインアップに加わる。ちなみに、「100を超える」と書いたが、実際のところは150を超えるタイトルが楽しめ、定期的に入れ替わる。Xbox Game Passメンバーを対象に、Xbox Game Passライブラリにある一部タイトルは20%OFFで購入できるというサービスも行われている。

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骨太の『Gears』私リーズの世界観を歯応えのあるシミュレーションでお届けする『Gears Tactics』。1作目『Gears of War』から12年前の出来事が描かれる。

 また、EA Playが、Ultimameメンバーには追加料金なしで利用できるようになるのもファンにとっては大きなニュース。EA Playは、対応タイトルを遊べるほか、新作も冒頭10時間をフルバージョンで試遊できるというエレクトロニック・アーツ独自の定額制サービスだ。サービスは、Xbox Series X/Sのローンチに合わせて、11月10日よりスタートする。

 2021年前半からは、Ultimameメンバーを対象にクラウド ゲーミングも開始される。こちらは、もともと“Project xCloud”との名称で研究が進められてきたサービスで、対象となるXboxのゲーム100タイトル以上がAndroid端末でプレイ可能になるというもの。欧米では、2020年9月にサービスインしており、日本では来年から開始される。

 つまり、Xbox Game Pass Ultimameのメンバーになれば、Xbox Series X/SやXbox Oneはもとより、PCやAndroidモバイル端末でも、100を超える対象ゲームがプレイできてしまうのだ。どのタイトルで遊んだらいいか、迷ってしまいそうな充実ぶり。

 なお、Xbox Game Passは、その名もずばり『Xbox Game Pass』というスマートフォンアプリと連携している。アプリでは、準備中のタイトルや最近追加されたタイトル、まもなく終了するタイトルなどを確認できる。スマホで操作して、Xbox本体にインストールの設定をすることも可能なので、Xbox Game Passユーザーにとっては重宝しそう。

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ローンチ時にXbox Series X/Sに最適化されているXbox Game Passタイトルは……

 Xbox Series X/Sローンチ時に、同ハード向けに最適化されているタイトルで、Xbox Game Passにラインアップされているのは以下の通り。ピックアップしたのは、あくまでXbox Series X/S用に最適化されているタイトルで、Xbox Game Passにラインアップされているほかのタイトルもプレイ可能。最適化されていないとはいえ、ほとんどのゲームでビジュアルの向上などが図れられるとのことなので、一度試してみるといいかも。

  • Dead by Daylight
  • Forza Horizon 4
  • Gears 5
  • Gears Tactics
  • Grounded
  • Ori and the Will of the Wisps
  • Sea of Thieves
  • テトリス エフェクト・コネクテッド
  • The Touryst
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水口哲也氏率いるエンハンスが開発する『テトリス エフェクト・コネクテッド』がXbox Game Passにラインアップされているのもうれしい。Xbox Series X/S版ではマルチプレイが可能だ。

Xbox Series X/Sの特徴や魅力をさまざま視点で紹介

 ファミ通.comでは、11月10日の発売日までXbox Series X/Sに関する記事を毎日掲載中。以下、関連記事にこれまで掲載したすべての記事をまとめているので、要チェック!

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