【Steam】2月22日は「にゃんにゃんにゃん」!猫の日に遊びたいPC猫ゲーム特集 パート2

2021年02月22日 12:000

※本コンテンツはアキバ総研が制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。

アキバ総研をご覧の皆さま、いかがお過ごしでしょうか。ゲーム買いすぎちゃう系ライターの百壁ネロでございます。

突然ですが、本日2月22日は「にゃんにゃんにゃん」の語呂合わせで「猫の日」という記念日に定められていることをご存知でしょうか? 犬も好きですが、もっぱら猫派の筆者は猫の日を盛大にお祝いしたいなと思っているところですが、そういえば先日発売されたSwitchの「スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド」も「ネコマリオ」が登場する、猫派にはたまらない作品でした。というわけで今回は、かわいらしいネコが登場するSteamのゲーム特集第2弾をお送りしていきます!

項目
子猫が主人公のレトロ風横スクロールアクション「マジキャット / MagiCat」
ゆるい見た目で中身はガチな本格派弾幕シューティング「Neko Navy」
まったり遊べる癒やし系探しものパズル「Hidden Paws」

1.ボリューム満点! ギミックたっぷり! 子猫が主人公のレトロ風横スクロールアクション「マジキャット / MagiCat

  • マジキャット / MagiCat」(Kucing Rembes)
  • ジャンル:アクション
  • 2017年8月22日発売
  • 価格:520円(2021年2月14日現在)
  • コピーライト:(C) 2017 Kucing Rembes

スーパーマリオブラザーズ35周年ということで、初代マリオとマリオ2が手のひらサイズで楽しめる「ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ」が期間限定生産で販売されました。筆者も手に入れて実際にプレイしてみて、3Dアクションが主流の昨今ですが、なんだかんだマリオ世代の自分は2Dアクションが好きだなと改めてしみじみと実感しました。

ご紹介する「マジキャット / MagiCat」は、そんな古き良き2Dアクションゲームをほうふつとさせる作品です。



本作の主人公は、大きな魔女の帽子をかぶったキュートな子猫ちゃん。盗まれた財宝を取り戻すために全7ワールド63ステージというボリュームたっぷりの大冒険に出かけます。ゲームをスタートすると、アニメーションで物語のプロローグが始まりますが、「にゃ」だけで感情表現をする子猫ちゃんのかわいさに癒やされまくります。



本作の特徴は、スーパーファミコン時代をほうふつとさせる美しいドット絵のグラフィックです。

 

ステージクリア型のシステムでワールドマップ制が採用されており、筆者は、このグラフィックと相まって「スーパーマリオワールド」を思い出してワクワクしてしまいました。

 

プレイヤーはネコを操作して色鮮やかなワールドマップを探索し、看板が立っているステージを選択してプレイします。すべてのステージにそれぞれ名前がついているのもなんだかレトロゲームチックな味わいがあり、いい感じです。



ステージは、昔懐かしい雰囲気がただようシンプルな横スクロール型の構成です。プレイヤーであるネコちゃんが行える基本アクションは、ジャンプ、攻撃、ダッシュの3種類。「攻撃」は、放物線を描く肉球型のボールを放つもので、「スーパーマリオ」シリーズのファイアボールのようなイメージの攻撃です。なお、マリオはファイアを撃つためにファイアフラワーをとる必要がありますが、「マジキャット」はデフォルトで肉球ボール攻撃ができます。

 

「ダッシュ」は、ステージ中にあるポーションアイテムをとることで増えるMPを消費して行う特殊アクション。ダッシュをすると、短い距離ですが空中移動ができるので、通常のジャンプでは届かない場所に行きたいときなどに重宝します。

 

2D横スクロールアクションゲームでおなじみの「ジャンプ」は、マリオライクに敵を踏みつけて攻撃が可能となっています。ジャンプボタンを長押しすることで、ちょっとの間だけ空中でふんばることもでき、これはスーパーファミコンの「ヨッシーアイランド」をやや彷彿とさせるような操作感です。

 

ダッシュなど一部特殊な操作がありつつも、本作の操作まわりは全体的にシンプルで、直感的に遊べる作りになっています。すべてのアクションをキーコンフィグで好きなキーに自由に設定できるのも、ユーザーフレンドリーな印象を受けました。



敵をやっつけながら、トゲなどの障害物に気をつけつつ、先へ先へと進んでいく。そんなオーソドックスな2D横スクロールアクションの本作ですが、特筆すべきは赤いダイヤモンド風のアイテム「ジェム」の存在です。

 

各ステージに3つずつ用意されている「ジェム」は、マリオシリーズでいう「赤コイン」やヨッシーアイランドの「スペシャルフラワー」のような、やりこみ要素的収集アイテム。ちょっと、取りづらい場所に置いてあったり、スイッチを踏んで現れた敵を、制限時間内に全部倒すさないとゲットできないなど、少し高度なアクションテクニックが要求される点が特徴です。

 

クリアをするだけならジェムを無理にとる必要はありませんが、マップ上に存在するアイテムショップで使う通貨にもなっているため、可能な限り集めておきたいところ。また、マップ上に立つステージの立て看板やプログレスというゲーム内の記録ページにもジェムの取得状況がきっちり表示されるので、「3つ全部集めてクリアしたい」というゲーマー魂を否が応でもくすぐってきます。



本作のもうひとつの特徴として挙げられるのは、ステージに登場する多種多様なギミックです。

 

「ジャンプブロック」や「水」、「壊せるブロック」などアクションゲームの定番ギミックから、「対応した色のスイッチを押すとON・OFFされるカラーブロック」のようなトリッキーなギミックもあり、ステージにアクション性やパズル性をプラスするスパイスとして機能しています。

 

さらにこれらのギミックは、ステージごとにそれぞれ異なるものが設けられているので、ゲーム全体として飽きのこない作りになっているのもポイントです。



そして本作のさらなる特徴は、各ステージの最後に待ち構えるボスたちです。

 

そのステージに登場するザコ敵が巨大化した姿のボスキャラは、単に強い攻撃をしかけてくるだけではなく、ステージ中に登場したギミックを駆使しないと倒せないような形。なので「ステージの卒業試験」的なプレイ感覚があり、やりごたえ十分。

 

もしやられてしまった場合は、ステージの最初からではなく、MPを消費して起動するセーブポイントからのやり直しになります。ボスの直前には必ずセーブポイントがあるという安心設計もうれしいポイントです。



かわいいグラフィックと確かなゲーム性、そしてなつかしさと新しさが見事に融合した横スクロールアクションゲーム「マジキャット」。お手頃なお値段ながら、やりこみ要素もあってボリューム満点の作品となっているので、レトロゲーム好きやアクションゲーム好きの方はぜひ遊んでみてください。

2.空飛ぶネコが大暴れ! ゆるい見た目で中身はガチな本格派弾幕シューティング「Neko Navy

  • Neko Navy」(DeathMofuMofu)
  • ジャンル:シューティング
  • 2017年6月15日発売
  • 価格:1,120円(2021年2月14日現在)
  • コピーライト:(C) 2017 DeathMofuMofu

2Dのシューティングゲームには、自機が画面上方に進行していく「縦シュー」と、画面右側(もしくは左側)に進行していく「横シュー」があります。縦シューの代表作といえば「ゼビウス」や「ツインビー」、横シューの代表作といえば「グラディウス」や「R-TYPE」などが思い浮かびますが、筆者は断然横シュー派で、特に「パロディウス」シリーズは子どもの頃、毎日のようにスーファミで遊んでいました。音楽が最高なんですよねパロディウス……


これからご紹介する「Neko Navy」は、ネコが主役の横スクロールシューティングゲームです。



本作は、ゆるくてかわいい手書き風のグラフィックが特徴的な、全7ステージ構成のシューティングゲームです。

 

難易度は「EASY」「HARD」「DEATH」の3種類が用意されており、「HARD」が本作の通常難易度ということになっていますが、「シューターむけ」という注意書きもあるとおり、敵の激しい弾幕が飛び交うかなり歯ごたえのある難易度。

 

シューティング好きではありつつも、腕前にはあまり自信がない筆者には「EASY」が、ちょうどいい遊びごたえの難易度でした。

 

ちなみに「DEATH」は、名前のとおり、気を抜いた瞬間に即死するような難易度。注意書きには「げきむずコース(やめとけ)」とあり、その忠告を無視して無謀にも挑んだ筆者は、ステージ1の序盤であっという間に全滅しました……。



難易度を決めたあとは自機の選択になります。本作における自機とは、すなわち空飛ぶネコ。見た目だけではなく、それぞれ通常ショットや特殊攻撃であるボンバーなどの性能が異なります。

 

灰色の縞模様がかわいい「MUGI」は、最もスタンダードな性能のネコで、ボムは放ったその場でしばらくの間爆発し続けるタイプ。
笑顔がかわいいシャム猫の「MIRACLE」は、ショットもボムも正面に集中している攻撃型の性能。
ムスッとした表情が特徴的な、ちょっぴりふとっちょのネコ「CHIYOKO」は、広範囲にショットが撃てるタイプ。

 

ボムも全画面に攻撃ができるので、ピンチを切り抜けやすく、筆者的には一番使いやすいキャラでした。

この、自分のプレイスタイルに合わせて自由に自機を選べる仕様は、シューティングゲーム初心者にも熟練者にもうれしいポイントと言えるのではないでしょうか。



ステージは、左から右へとスクロールしていく、オーソドックスな横スクロールシューティングスタイルです。

 

空飛ぶネコに負けず劣らず、敵も全体的にゆるめのビジュアルなのが特徴的。なんとなくほんわかとなごんでしまいそうになりますが、敵の攻撃は激しめなので気をゆるめている暇はありません。

 

自機であるネコの中心に、輝くピンク色の点が当たり判定のあるポイントとなっており、ここに弾が当たらないように弾幕を避けつつガンガン敵にショットを撃っていきます。

 

シューティングゲームのおもしろさは、大きく分けて「撃つ快感」と「避ける快感」があると言いますが、本作は敵の激しい弾幕を「避ける快感」はもちろん、敵を撃破した際の爆発演出がガッツリ作り込まれているため、敵の大群を殲滅していく「撃つ快感」もしっかりと味わえる、隙のない作りになっている印象がありました。



敵を撃破すると薄い青色のネコがジャラジャラと出てきますが、これはいわゆるスコアアイテム。

 

えてしてシューティングゲームには、どれだけハイスコアを出せるかという自分との戦い的な側面があるものですが、それは本作においてもしかり。

「Neko Navy」では、自分のハイスコアがランキング形式で記録されるほか、Steamの強豪たちと競えるインターネットランキングも実装されており、スコアラーの腕が鳴るような設計になっています。ちなみに本作のランキングには、アルファベット3文字を入力して残せるネームエントリーシステムが採用されています。

 

ゲーセン好きにはたまらないやつですね!



ネコアイテムは、集めると自機の周囲のゲージがたまっていき、1周たまるとボンバーを撃つことが可能になります。ボンバーは、敵と敵の弾をすべてネコアイテムよりスコアの高い金色のアイテムに変えるので、ジャンジャン撃って積極的に得点を狙っていきたいところ。本作ではスコア獲得が自機の1UPにつながるので、全ステージクリアのためにもボンバーが欠かせません。

 

さらにハイスコアを狙えるシステムとして、敵にギリギリまで近づいて倒すことでボーナスが得られる「ブレイブショット」というものもあります。危険を冒す代わりに報酬が得られる「リスクとリターン」の要素がプラスされることによって、本作のゲーム性により深みが出ているように感じられました。


シューティングゲームに欠かせないものと言えば、ボスの存在です。

 

巨大な見た目と多彩な攻撃方法で、プレイヤーを圧倒するボスをいかに攻略するかという点もまた、シューティングゲームの醍醐味のひとつだと思いますが、本作「Neko Navy」のボスキャラも実にユニークで魅力的。巨大な飛行メカ「メルティハート」や不気味な生ける肉塊「ニクジン」など、インパクト大のビジュアルのボスたちが、恐怖の弾幕を引っさげてプレイヤーの前に立ちはだかります。何度もやられながら相手の攻撃パターンを把握して攻略し、倒したときには自分の腕前の上達ぶりを実感できるという、良作シューティングのお手本のようなボス戦が楽しめました。



ゆるい見た目のキャラクターと激しい弾幕に目がいきがちですが、「敵の弾の視認性がよい」「スコアアイテムや背景の色合いが淡めになっているため敵や敵の弾と混同しにくい」「スコアが4ケタ区切りで色が変わるようになっている」など、とことん遊びやすいていねいな作りになっている点も見逃せない本作。

 

シューティングゲーム好きの人も、シューティングゲームに不慣れな人も、幅広い層が楽しめるオススメの1本です。

3.雪の降る島でネコ探し! まったり遊べる癒やし系探しものパズル「Hidden Paws

  • Hidden Paws」(Manic Hyena)
  • ジャンル:パズル
  • 2018年3月23日発売
  • 価格:310円(2021年2月14日現在)
  • コピーライト:(C) 2018 Manic Hyena

有名な童謡の歌詞に「猫はこたつで丸くなる」とあります。この歌のイメージから「ネコはみんな寒さに弱い」とすっかり思い込んでいた筆者ですが、調べてみると長毛種のネコは比較的寒さに強いそうで、ちょっと驚いてしまいました。

 

ご紹介する「Hidden Paws」は、こたつで丸くならずに雪に降られるネコが登場するゲームです。



本作の舞台は、真っ白な雪に覆われたいかにも寒そうな島。3Dで描かれた島には、小さなネコたちが寒さに震えながらたたずんでいます。プレイヤーの目的は、カメラをぐるぐる動かしてネコたちを探し出し、クリックすること。これにより、「ネコを見つけて家に連れ帰った」ということになり、ネコの周辺にハートがあふれます。かわいい……。



12種類以上用意された大小さまざまな島をめぐって、隠されたネコを探していくというのが「Hidden Paws」におけるプレイヤーの目的です。有名な絵本「ウォーリーをさがせ」のネコ版のようなイメージで、物探しゲームならぬネコ探しゲームと言ったところでしょうか。

 

ステージ中に潜むネコを一定数見つければ、次のステージに進める面クリア型のシステムになっていますが、制限時間はなく、また、何度でも使えるヒントも用意されているので難易度は抑えめという印象です。

 

ちなみに、ステージ中にはネコ以外に毛糸玉も隠されています。こちらもステージクリアに一定数集める必要があり、ネコと合わせて探し出さなければいけませんが、ネコよりも小さいので探しづらく、少々苦戦するかもしれません。



現実世界のネコは、狭い場所や高い場所など思いも寄らないところにいるものですが、それは本作「Hidden Paws」のネコも同様。狭い隙間や物の陰など、パッと見ではわからないような場所に隠れてプレイヤーを悩ませます。さらに、フタが閉まっている箱の中や材木の束の下などに隠れていることもあるので、プレイヤーはあやしい場所を隅々までクリックしていく必要があります。それでもネコが見つからないときに役立つのが「鳴き声」。本作のネコたちは、プレイヤーが近づくとミャアミャアと小さな鳴き声をあげるので、目だけではなく耳も頼りにしながら探すのが攻略のポイントです。



ネコのかわいさもさることながら、本作の特筆すべきポイントは、島の風景の豊かさです。らせん状に坂道が伸びる背の高い島や、一軒家と一本の木と街灯があるだけのこじんまりした島、巨大な灯台とその薄い光に照らされる小さな島々など、ストーリーのないゲームながらもどこか物語めいたものを感じられる風景ばかりで、探索していて飽きません。なかにはペンギンだらけの島なんかもありますが、なぜこのペンギンの群れの中にネコたちが迷い込んでしまったのか、思わず想像力をかき立てられてしまいます。



かわいいネコと雪の降りしきる島々の美しさに癒やされる「Hidden Paws」。のんびり遊べるパズル系のゲームをお探しの方はぜひ、チェックしてみてください。

ネコはゲームの華、そしてこの上ない癒やし


というわけで、おすすめの3作をご紹介しました。

アクション、シューティング、パズルとバラエティ豊かなジャンルでネコが活躍するゲームを揃えてみましたがいかがだったでしょうか。どんなジャンルのゲームでもネコが登場すると一気に華やぎますし、とことん癒やされますね! というわけで、猫派の筆者は引き続きすてきな猫ゲームを発掘していきたいと思いますので、次回の特集をお楽しみにお待ちください!

筆者:百壁ネロ
ゲーム買い過ぎちゃう系フリーライター。現在積みゲー300本以上。小説家でもあります。著作は「ごあけん アンレイテッド・エディション」(講談社)、「母の嘘(「悪意怪談」所収)」(竹書房)。
Twitter:https://www.twitter.com/KINGakiko
Twitch:https://www.twitch.tv/nero100kabe
about.me:https://about.me/nero100kabe/

画像一覧

ログイン/会員登録をしてこのニュースにコメントしよう!

※記事中に記載の税込価格については記事掲載時のものとなります。税率の変更にともない、変更される場合がありますのでご注意ください。

関連記事