タイトー内のサウンドチーム「ZUNTATA」に所属する作曲家の下田祐氏は8月31日(火)、自身のTwitterアカウント(@Yu_Shimoda)にて、同日付けでタイトーを退職すると明かした。タイトー在籍中には音楽ゲーム『グルーヴコースター』シリーズやiOS、Android向け育成シミュレーションゲーム『ラクガキ キングダム』などの作品へ楽曲を提供していた。
本日8月31日でタイトーを退職する事になりました。約4年半の期間でしたがZUNTATA30周年ライブや、六本木ヒルズでのインベーダー40周年展など節目での大きなイベントや放送があったり、ZUNTATAで社長賞を頂いたり、お陰様で充実した時間を過ごす事が出来ました。皆様、本当にありがとうございました。🙇♂️ https://t.co/wT4vfF2f9U
— 下田 祐(YU SHIMODA) (@Yu_Shimoda) August 31, 2021
※下田氏がメインテーマ曲を担当した『ラクガキ キングダム』オリジナルサウンドトラックの試聴動画
下田氏は1982年生まれの静岡県出身。高校生の頃からゲーム音楽の作曲業務に携わっており、ギター・ベース・キーボードのほか、民族楽器なども演奏できるマルチプレイヤーとしての才能を持つ。2007年から所属したインティ・クリエイツで手がけたPS3、Xbox 360用ソフト『ロックマン9 野望の復活!!』(2009)のBGM「WE’RE THE ROBOTS」は同作屈指の人気曲となり、任天堂のアクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(2018)ではセルフアレンジ版が収録されている。
後の2011年に移籍したコーエーテクモゲームスの「ガスト」ブランドでは、PS3用錬金術RPG『エスカ&ロジーのアトリエ~黄昏の空の錬金術師~』(2013)をはじめとする『アトリエ』シリーズ作品の楽曲制作にも携わった。
※2018年9月に発売された「アリス・ギア・アイギス オリジナルサウンドトラック」の試聴動画
下田氏は2021年3月に所属4周年を迎えた際のツイートを引用して、周年イベントへの参加やチームの社長賞授与などの思い出を振り返り「お陰様で充実した時間を過ごす事が出来ました。皆様、本当にありがとうございました。」と関係者やファンへの感謝を述べている。
今後の活動方針は具体的に言及されていないが、退社を惜しむファンへの反応を引用するかたちで、引き続きゲーム音楽業界を拠点に活動する意欲を示している。今後の活躍にもぜひ注目したいところだ。