【特別企画】

あの「ゴ魔乙」とのコラボが実現! 「デススマイルズI・II」ファーストインプレッション

【デススマイルズI・II】

12月16日 発売予定

パッケージ通常版:
5,980円(税込)
パッケージ特装版:
9,980 円(税込)
ダウンロード版:
4,950円(税込)

 昨年開催された「東京ゲームショウ2020 オンライン」のハピネットステージで初公開され、12月16日にシティコネクションが発売を予定しているプレイステーション 4/Nintendo Switch/Xbox One用(※Xbox One版はダウンロード販売のみ)横スクロールシューティングゲーム「デススマイルズI・II」。その開発中バージョンが「東京ゲームショウ2021」のハピネットブースにて、ついにプレイアブル出展された。

 「デススマイルズ」は2007年に、その続編「デススマイルズII 魔界のメリークリスマス」は2009年にアーケード用横スクロールシューティングゲームとしてケイブが発売した作品で、13歳の風使いウィンディア、11歳の死霊使いキャスパーなどの魔法少女を自機として操作する、いわゆるゴシックホラー、ゴスロリの世界観を取り入れたのが特徴。右ショットボタンを押すと右方向に、左ショットボタンを押すと左方向にショットを発射し、状況に応じてこれらのショットやロックショット、ボムなどの特殊攻撃を使い分けながら敵を倒していくところに、本シリーズならではの楽しさがある。

 「デススマイルズI・II」には「デススマイルズ」、「デススマイルズII」の両タイトルと、「デススマイルズ」の追加バージョンにあたる「デススマイルズ メガブラックレーベル」も収録されている。それぞれアーケード版の内容を再現したアーケードモードのほか、「デススマイルズ」と「デススマイルズ メガブラックレーベル」では、家庭用向けにチューニングされたVer1.1とノーマルモードが、「デススマイルズII」はIIX(※2010年に発売されたXbox360版「デススマイルズIIX」と同内容)とアレンジモードを遊ぶこともできる。

 さらに本作では、2015年にケイブが配信したスマホ用シューティングゲーム「ゴ魔乙」こと「ゴシックは魔法乙女 ~さっさと契約しなさい!~」に登場する自機キャラクター5体(※ラナン、カトレア、スフレ、プルメリア、ロザリーの5人)を収録した、追加ダウンロードコンテンツも配信される予定だ。

【スクリーンショット】

ビジュアルがさらに進化、「ゴ魔乙」の自機キャラでも楽しく遊べる!

 会場では、Nintendo Switch版のみ出展されていた。シティコネクションのスタッフおすすめの「デススマイルズI」Ver1.1を中心にプレイさせていただいたところ、Xbox360版に引き続き、HD対応になったことでCGがアーケード版よりもきれいになったというのが率直な印象。時間の都合で2面までしかプレイすることができなかったが、敵の行動パターンや操作感覚など、移植の再現具合も特に問題はなかった。

 「デススマイルズI」の操作方法は、十字ボタンまたは左スティックで自機の移動、Aボタンが右、Bボタンが左ショットで、ボタンを押しっ放しにすると強化ショットを発射する。Xボタンを押すとボムを放ち、ロックオンした敵を集中攻撃するロックショットはA、Bボタン同時押しだけでなく、Yボタンを1個押すだけでも使用できる。またZLとZRが左右のオート連射ボタンになっており、Ver1.1モードに限りRボタンで使い魔のコントロールができるなど、元祖アーケード版よりもさらに進化していた。

 シティコネクションのスタッフに伺ったところ、本作の完成度は「現時点で90パーセントぐらいですね」とのこと。開発スタッフ陣も出来栄えには自信を持っているそうなので、製品版はさらに期待ができそうだ。

今回の展示はNintendo Switch版のみ出展されていた
「デススマイルズI」のVer1.1でゲームを始めたところ。ウィンディアの表情などが、よりきめ細かく描かれているのがわかる

 本作の目玉コンテンツである、「ゴ魔乙」の自機キャラでも遊べるようになっていたので、こちらも早速「デススマイルズI」のVer1.1で試してみた。プラットフォームこそ異なるものの、元々「ゴ魔乙」もゴシックホラーの世界でゴスロリ少女たちが戦うシューティングゆえ、「デススマイルズI」に登場した彼女たちを操作してもまったく違和感がなかった。

 最初にラナンを選んだが、ショットボタンを連射すると使い魔が放つショットがワイド型に、押しっ放しにすると前方集中型に変化し、同時に使い魔が前方に固定されるようになっていた。さらに使い魔には、ステージの難易度を最高の「レベル3」に設定すると敵が放つ、いわゆる撃ち返し弾を消す能力も備わっているなど、初心者にも非常に使いやすい高性能のキャラであるように思えた。

 ロザリーを使用すると、敵をホーミングするショットが上下に波打つような軌道となり、ロックショットがナイフ型のショットになる。通常のロックショットはロックオンした敵にしかダメージを与えられないが、ロザリーのロックショットはロックオンした敵以外にも貫通してダメージを与えられる、実に強力な武器となっていた。

 また「ゴ魔乙」の自機キャラでプレイすると、オープニングなどの場面でキャラ同士での掛け合いを見ることができる。ダメージを受けたときの叫び声など、プレイ中に流れる各自機キャラのボイスは、いずれも今回新たに収録したものだそうだ。同社のスタッフいわく「知っているようで、実は知らない世界に飛び込んだ彼女たちが、いったいどんな行動を取るのかを楽しんでいただければと思います」とのこと。これらの演出も、ぜひ注目したいポイントだ。

【「ゴ魔乙」の自機キャラが参戦!】
「ゴ魔乙」の自機キャラを選択すると、掛け合いのシーンが新たに登場。1面のオープニングの演出が、キャラごとに微妙に異なる点も要注目!
ロザリーで1面をプレイしたところ。一度の多くの敵にダメージを与えられる、ナイフ型のロックショットが非常に強力だった

 本作には、ウィンディアやキャスパーなど、既存の自機キャラとはまったく異なる性能を持つ「ゴ魔乙」の5人を加えることによって、一度クリアした後でもキャラを変えることで新たな攻略パターン作りが繰り返し楽しめる、非常に良い付加価値が生まれていると素直に思えた。なお、「ゴ魔乙」のキャラはアーケードモードでは使えない(※本モードは、原作にあたるアーケード版の内容を再現するのがコンセプトのため)のでご注意を!

 ほかにも、本作にはリプレイを保存する機能をはじめ、ステージや難易度など詳細な設定を選んで遊べるトレーニングモードも搭載し、各タイトル、バージョン別にリーダーボードを分けたオンラインランキングの集計も実施するとのこと。アーケード版からのファンはもちろん、「ゴ魔乙」のファンも気軽に参戦できると思われるので、より白熱したハイスコア争いが楽しめることになりそうだ。

豊富な設定メニューが用意されたトレーニングモード
オンラインランキングも集計される