【PCゲーム極☆道】第百回!大迫力の弾幕をかきわけ敵を刺す弾幕回避アクション『Good Knight』

弾幕ゲームの魅力がギュッと詰まった作品

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簡単操作。それはゲーム業界が追い求めるもの。操作を簡略化すればそのゲームジャンルに馴染みのないプレイヤーにも触ってもらえるはずだ。ともすれば、ゲーマーではない客層にもアピールできるかもしれない。そんな思いがゲーム開発者を簡単操作へと走らせます。ハイパーカジュアルゲームや、初心者向け簡単セッティングなどなど、色々ありますよね。

ただ、インディーゲーム業界には『Super Hexagon』などの大ヒット作があることにより、簡単操作にしたんだからとことんまでゲームを難しくてもいいよね!?という風潮もまた存在します。簡単にしたいのか難しくしたいのか。もはやわかりません。

ということでみなさんのまだ知らないかもしれないPCゲームの世界を紹介する「PCゲーム極☆道(きわめみち)」。今回は簡単操作で玄人のみが楽しめるあのゲームジャンルを遊びやすく、かといってその難しさは据え置きの『Good Knight』を紹介します。

『Good Knight』は2021年9月17日にSteamにて早期アクセスを開始したゲームです。フィリピン・バギオに拠点を置くインディーゲームディベロッパーTeam Good Knightが開発を進めています。チームの名前からも、まさしくこのゲームを作るために結成されたチームということがわかりますね。すでに3年以上の開発期間を経ており、かなり気合の入ったプロジェクトです。早期アクセスは3~6ヶ月ほどとのことですから、この長い旅路もゴールが近づいているということでしょう。

ちなみに配給はイギリス・ニューカッスルのDoublethink Gamesが担当しており、同パブリッシャーはこれまでスマホ向け作品の配給を行ってきたチームで今作がSteamへの初配給となります。開発と配給ともに本作で大きなチャレンジを果たそうとしています。ぜひとも応援したいところです。

 

さて上記のトレーラーやSSでバレバレですが、何を隠そう『Good Knight』はまさかの簡単操作弾幕ゲームです。洋風の騎士であるグッドナイトを操り、数々の化け物たちとの死闘を繰り広げていきます。彼の戦う化け物たちは開発元であるフィリピンの伝承が反映されており、いわゆるファンタジーな雰囲気とアジアンテイストが降り混ざる不思議な世界観も魅力となっています。ゲームをプレイするとうっすらとですが、ストーリーらしきものも見えてきます。

しかしそんな魅力に浸ってばかりはいられません。なにせ弾が押し寄せてくる!プレイヤーはグッドナイトへ襲いくる弾幕を回避しなければなりません。ですが、簡単操作をウリとする本作において、十字キーを動かし自キャラを右へ左へ動かすような、普通の操作が実装されているはずがない!

開発の言葉を借りればこのゲームは「One Button Rage Puzzle Bullet Hell」!そう、このゲームはボタン1つしか使わない異色の簡単操作弾幕ゲームなのです!グッドナイトは円形のステージ上をぐるぐると回り続けます。そしてプレイヤーがボタンを押すと、彼が剣をズバッと振り回しつつ左右反転、逆方向へと歩き始めます。ボタンをタイミングよく押し、弾幕の切れ目をグッドナイトが歩くよう導くのが本作のプレイングなのです。

こちらへ襲い来る弾幕にはランダム要素は一切ありません。必ず避けるためのルートが用意されています。いわゆる覚えて避ける系の弾幕というやつです。回避ルートを探り当て、グッドナイトを上手に誘導するのがこのゲームというわけです。弾幕パズルゲームと名乗るのはここからでしょう。……それってパズルなの?というツッコミは一旦忘れることとします。

 

また、本作は被弾してしまったときの復帰も非常に早いのが特徴です。敵の弾幕はその種類ごとに細かく分かれており、もし被弾したとしても、被弾した弾幕のはじめからすぐにリスタートができます。もちろんゲームを終了してしまうとまた最初からですが、最終的なスコアには影響があるものの、残機の概念はないので、何度でも弾幕に挑むことができます。

さらに、剣をズバッと振るというモーションでも分かる通り、いわゆるザコキャラクターならばこの剣で斬りつけて倒し弾幕を軽減することが可能です。反転ボタンを長押ししながらスティックを倒すと(キーボードとマウスの場合はマウスのドラッグ)その方向に遠距離ショットを行うこともできます。激しい弾幕の中で雑魚キャラを倒すのは正直かなり難しいのですが、どのみちキツイ弾幕が飛んでくるので撃破を狙うのは非常に重要です。クリア時のスコアも伸びるのでじゃんじゃん倒していきましょう。

また、弾幕自体がキツイときはスローモーションボタンを押して難しいタイミングを見極めることができます。もはや1ボタンどころか2ボタン1スティックの操作体系で看板に偽りありですが、使えるものは使っていくべきでしょう。いちおう、1ボタンでもクリアはちゃんとできますしね。より簡単にクリアできるように、あるいはより早くクリアするしてスコアを稼げるように、というプラス要素がこのショットとスローモーションです。総じてかなりユーザーが遊びやすいように作られています。弾幕ゲームを気軽に楽しんでね!という開発の気配りを感じますね。

 

ただ、気軽に楽しめる作りだからこそでしょう。このゲームの弾幕はかなりキツイものばかりです。簡単操作で遊びやすくしたんだから弾幕自体はガッツリ難しくしちゃっていいよね!という開発の声が聞こえてきそうです。

ザコ戦に関しては先に説明した斬撃とショットでかなり楽ができるんですが、ボスはそうもいきません。ボスは体から自動で発射されるショットで倒し切るしかなく、弾幕を軽減する手段がほぼほぼありません。激しい弾幕に用意された回避ルートをいかに見つけ避けきるか?というのがこのゲームのボス戦となります。

さすがボス。プレイヤーに対して容赦はありません。猶予時間が1秒以下のか細いルートをビタリと決めなければ回避できない。そんな驚異の弾幕がプレイヤーへと襲いかかってきます。もちろんゲームを進めるごとに弾幕は難しくなっていき、そんなか細いルートを何度も成功して初めて突破できる、ゲキムズの弾幕が次々と放たれます。

スローモーションボタンを持ってしてなお、難攻不落。クリアの仕方が用意されているとしても、鬼畜。そんな驚異の弾幕に挑み、グッドナイトとフィリピンゴーストたちの戦いを見届けましょう。

ありがたいことにリトライが本当にすばやく、小刻みにチェックポイントが入るので、どれだけ激しい弾幕ももう一回トライしよう、次は行けそうだと感じられるのがいいですね。通常の弾幕シューティングでは失敗したところにふたたびたどり着くために相当な時間を要しますが、このゲームは数秒足らずで、何度でもトライできます。難しいのは難しいですが、本当に遊びやすいゲームです。難しい弾幕を上手に突破できたときの快感は、既存のものとかわりなく素晴らしいものです。またランダムでないからこそ、美しく計算された弾幕はなかなかに見ものです。カメラの角度を変えたり、弾幕が画面側に迫ってきたりと演出も多彩です。弾幕ゲームの魅力がギュッと詰まった作品、それが『Good Knight』です。

もちろん、弾幕ゲームらしくスコアを競うリーダーボードも実装されています。毎プレイ全く同じ弾幕が迫りくるこのゲームで、完璧とも言うべき立ち回りを磨き、頂点を目指すのもきっと楽しいでしょう。

4人までのローカルマルチプレイにも対応しており遊びの幅も広く、今後オンラインプレイやリプレイ機能などの新機能も実装予定です。歴戦の弾幕ゲームプレイヤーも満足できますし、簡単操作のおかげでコレまで触れたことのないプレイヤーもきっと楽しめるはず!ぜひとも遊んで、今後の動向もチェックしてほしいです。

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