約25年ぶりの続編登場に大いに驚いた

 2012年(平成24年)3月22日は、ニンテンドー3DS用『新・光神話 パルテナの鏡』が発売された日。本日で発売から10周年を迎えた。

3DS版『新・光神話 パルテナの鏡』が発売された日。メタ発言も飛び出すパルテナ様とピットによる爆笑必至の天界漫才が印象深い、3Dアクションシューティング【今日は何の日?】

 『新・光神話 パルテナの鏡』は、任天堂から発売されたアクションシューティングゲーム。1986年12月19日に発売されたファミコン ディスクシステム用『光神話 パルテナの鏡』から約25年ぶりとなる続編の登場に、古くからのゲームファンは大いに驚かされたことだろう。ちなみに海外ではゲームボーイで『Kid Icarus:Of Myths and Monsters』という日本未発売の続編が発売されたため、約20年ぶり。こちらは現在、日本でもバーチャルコンソールで遊べる。

3DS版『新・光神話 パルテナの鏡』が発売された日。メタ発言も飛び出すパルテナ様とピットによる爆笑必至の天界漫才が印象深い、3Dアクションシューティング【今日は何の日?】

 前作は高難度のアクションゲームとして知られていたが、本作は三人称の3Dアクションシューティングにジャンル変更。主人公のピットが背中の翼を使って空中を自由に飛び回る様子はスピード感に溢れていて、じつに爽快だった。とくに前作の経験者は画面のあまりの変貌ぶりに衝撃を受けたに違いない。ビジュアル面も美しくて、テンションバク上がりになったはず。地表へ向かって急降下するのも気持ちよく、降り立つと今度はTPS的な立ち回りに変化する。ニンテンドー3DSの売りだった裸眼立体視を利用した演出も多分に使われており迫力があった。

3DS版『新・光神話 パルテナの鏡』が発売された日。メタ発言も飛び出すパルテナ様とピットによる爆笑必至の天界漫才が印象深い、3Dアクションシューティング【今日は何の日?】

 スライドパッドで移動、タッチペンで照準、Lボタンで攻撃とシンプルかつ理に適った操作になっているのも特徴のひとつ。Lボタンは押すだけで連射になり、離せばタメ攻撃になるなど、随所に遊びやすくなる工夫がされていることに感心した人も多かったんじゃないだろうか。地上戦は方向転換やダッシュ、回避も加わるが、扱うボタンは変わらない。ゲームのテンポのよさも抜群だった。

3DS版『新・光神話 パルテナの鏡』が発売された日。メタ発言も飛び出すパルテナ様とピットによる爆笑必至の天界漫才が印象深い、3Dアクションシューティング【今日は何の日?】

 元祖『パルテナの鏡』と言えば、よく言えばちょっとコメディチック、オブラートに包まずに言えば何かヘンなところがあったのだが、『新・光神話 パルテナの鏡』ではそんな部分も“いい感じに解釈して”まさかの継承をしている。

 敵も味方も基本的に明るく快活で、終始いい雰囲気。ゆえにキャラクターに対して魅力を感じる人も多かったのではないかな。とくにパルテナ様はおちゃめでかわいらしく(おそらく)人気が高い。ステージ攻略中に流れるピットとの掛け合いは漫才のようでもあり、ふつうにおもしろいから困ったもの。メタ発言もバンバン飛び出す天界ジョークの数々に目を丸くしてしまった人がいたとしても、至極当然と言えよう。もちろん、シリアスな場面もたくさんあってギャグパートとの落差がスゴイが、そんなところも本作の大きな魅力になっている。とにかく掛け合いは必見の出来栄えだ。

3DS版『新・光神話 パルテナの鏡』が発売された日。メタ発言も飛び出すパルテナ様とピットによる爆笑必至の天界漫才が印象深い、3Dアクションシューティング【今日は何の日?】

 “悪魔の釜”を使った難度変更のシステムもユニークで、お金代わりのハートを掛けて難度である“ホンキ度”を上げればより強い“神器”が手に入る可能性が高まる。しかしヤラレてしまえばハートもホンキ度も減少してしまうというところが、チャレンジのし甲斐があって燃えるポイント。逆にホンキ度を下げれば、シューティングが苦手でもクリアーできるようになるのもありがたかった。

3DS版『新・光神話 パルテナの鏡』が発売された日。メタ発言も飛び出すパルテナ様とピットによる爆笑必至の天界漫才が印象深い、3Dアクションシューティング【今日は何の日?】

 BGMに関わった作曲家が相当に豪華なメンバーなのもスゴイところ。桜庭統氏、古代祐三氏、高田雅史氏、光田康典氏、岩垂徳行氏といったゲームファンにおなじみのレジェンドたちが楽曲を手掛けている。名曲揃いなのでこれは必聴だ。

『新・光神話 パルテナの鏡』(3DS)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『新・光神話 パルテナの鏡 (ニンテンドーeショップ ダウンロード版)』(3DS)の購入はこちら (Amazon.co.jp)
これまでの今日は何の日?