ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、定額制ゲームサービスPlayStation Plus（以下、PS Plus）の新サービスを日本を除くアジア圏で開始した。最上位プランとなるPS Plusプレミアムでプレイ可能な初代PS・PS2・PSPタイトルには、一部タイトルに嬉しい新機能が追加されているようだ。
PS Plusは、 ソニー・インタラクティブエンタテインメントが展開するサブスクリプションサービス。プレイヤーは加入することで、一部タイトルのオンラインマルチプレイが可能になるほか、毎月新たに登場するPlayStation 4用ゲームや、定期的に追加されるPlayStation 5用タイトルのフリープレイが可能となる。日本では6月2日から、3段階のプランから選べる、新しいPS Plusのサービスが開始される（関連記事）。
従来のPS Plusは、PS Plusエッセンシャルとなる。今までと変わらずオンライン機能などが利用できるほか、毎月2つのゲームがフリープレイとしてダウンロード可能だ。そして、ひとつ上のプランであるPS Plusエクストラでは、PS4/PS5の数百本の人気タイトルがプレイ可能となる。
さらに、最上位プランとなるPS Plusプレミアムでは、PS3タイトル（クラウドストリーミング）や、初代PlayStation・PS2・PSPタイトル（クラウドストリーミングおよびダウンロード）を含む、数多くのタイトルを追加でプレイ可能となる。購入前にゲームをお試しで遊べるゲームトライアルなども利用可能だ（プレイ時間に制限あり）。ほかのプランに含まれるすべてのサービスももちろん利用可能となっている。
そして本日、PS Plusの新サービスが日本を除くアジアで開始された。ユーザー報告によれば、配信されている多くの初代PlayStation・PSPタイトルで、高画質化が実現されているとのこと。さらに、クイックセーブやゲームの巻き戻しが可能となるメニューなど、新たなユーザーインターフェースも追加されているという。PS Plusプレミアムでプレイ可能となる初代PlayStation・PSPタイトルは、一部を除き単品購入も可能となっているようだ。
トロフィー機能の追加については、現時点では一部のタイトルに限られるようだ。Exophaseによると、『ワイルドアームズ』や『サルゲッチュ』などの初代PlayStationタイトルにトロフィーが追加されていることが確認できる。詳細は以下のとおり。
・サルゲッチュ（Ape Escape）
・みんなのゴルフ（Hot Shots Golf）
・サイフォンフィルター
・I.Q Intelligent Qube
・ワイルドアームズ
なお、VGCによると現時点では初代PlayStationのタイトルの一部が、アジア向けにもヨーロッパ版（PAL）として配信されているようだ。PALでは垂直同期周波数が50 Hzとなるため、アジア版（NTSC）に比べてフレームレートがやや低下することになる。一方で、『鉄拳2』や『サイフォンフィルター』『ミスタードリラー』『エイブ・ア・ゴーゴー』などのサードパーティタイトルについてはNTSCに基づいているとのこと。ただしこれらの仕様が日本向けと同じになるかは不明である。
PS Plusの配信ゲームタイトル一覧も海外向けに公開されている。先日国内向けに公開されたラインナップにないタイトルも、いくつか確認できる（関連記事）。PS4/PS5の対象タイトルとなる『ファイナルファンタジー』シリーズ作品には、先日の発表になかった『ファイナルファンタジー X/X-2 HD リマスター』などが含まれている。ほかにも、リマスタータイトルとして、『バットマン：リターン・トゥ・アーカム』『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』などが配信されているようだ。さらに、ゲームトライアルの対象作品についても確認できる。『Horizon Forbidden West』のほか、『サイバーパンク2077』『ワンダーランズ ～タイニー・ティナと魔法の世界』などがお試しで遊べるようだ。
なお、配信されるゲームは国/地域によって異なるとのことだ。本稿で取り上げたタイトルには、日本向けには配信されないものが含まれている可能性があるため、留意されたい。一方で、『Dead Cells』や『Celeste』などは、今回の海外向け配信タイトル一覧では確認できなかったものの、日本向けには配信予定である。地域によって提供ゲームが変わるという現象は、PS Plusのフリープレイタイトルのように、今後も起こり得るだろう。
大幅リニューアルされる新たなPlayStation Plusは、国内にて6月2日よりサービス開始予定だ。
