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インディーズゲームの小部屋:Room#132「Beat Hazard」
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印刷2010/04/21 20:13

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#132「Beat Hazard」



 前回,前々回とSFモノが続いているので,今回は少しSFから離れたゲームを取り上げようと思ったのだが,少し面白いゲームが発売されたので,今回もまたSFモノだ。でも,みんなきっと宇宙が大好きなはずだから,気前よく許してくれるよね? ありがとう,きっとそう言ってくれると思ってた!
 ということで,「インディーズゲームの小部屋」の第132回は,Cold Beam Gamesのトップダウンシューティング「Beat Hazard」を紹介しよう。

画像集#001のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#132「Beat Hazard」

 ごくあっさり言ってしまうと,本作はよくある真上見下ろし型の固定画面シューティングで,自機を操作して四方八方から出現する敵機を撃ち落とし,一定時間生き残るのが目的のゲームだ。基本的な内容は,本連載の第91回で紹介した「Squid Yes! Not So Octopus! Squid Harder!」とほぼ同じだが,本作には決定的に違う点が一つある。

画像集#003のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#132「Beat Hazard」 画像集#002のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#132「Beat Hazard」

 それが,プレイヤーが自由に選んだ音楽ファイルをBGMにでき,なおかつそのファイルから曲ごとに異なるパターンのステージを自動生成するという,本作ならではの機能だ。似たような仕組みを持つゲームとしては,リズムゲームとパズルゲームをミックスさせたようなスタイルが特徴のインディーズゲーム「Audiosurf」が挙げられるが,本作はそのシューティングゲーム版とでもいうべき内容だ。

 当然ながら,本作では音楽がゲーム中のさまざまな要素に影響しており,曲が激しさを増すほど,敵の数も増えていく。さらに,敵の出現パターンやボスの登場タイミングなども音楽とリンクしており,まさに音楽の数だけ楽しめるゲームになっている。プレイヤーは自分で選んだ曲から生み出されたステージを,敵と戦いながらその曲の終わりまで生き残らなければならない。

画像集#004のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#132「Beat Hazard」

 主なゲームモードは,選んだ1曲(=1ステージ)だけをプレイするノーマルモードと,ゲームオーバーになるまで同じフォルダ内の曲を次々とプレイしていくサバイバルモードの二つ。自機の操作はW/A/S/Dもしくは方向キーで行い,マウスで狙いを定めて左クリックで攻撃,また右クリックで画面全体の敵にダメージを与えるスーパーボムを使用できる。

画像集#010のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#132「Beat Hazard」 画像集#011のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#132「Beat Hazard」

 ゲームには,次々と飛来する小型の敵のほかに,要所(といっても曲によって異なる)では中型・大型のボス機体も登場。ボスは耐久力が高く,激しい攻撃を仕掛けてくるので注意が必要だ。選んだ曲によっては,複数のボスが同時に出現したり,小型機とのコンビネーション攻撃を行ってきたりするパターンもあり,演奏テクニックなどとはまったく別の意味で「この曲がこんなに難しかったなんて!」という,意外な発見ができるのも本作の面白いところだ。


 そんな,手持ちの音楽ファイルを片っ端から試してみたくなる本作だが,いくつか注意点がある。その一つが,音楽ファイルを選択する際,フォルダやファイル名に含まれる日本語が文字化けして,まったく判読できないこと。ただし,文字は読めないものの,ファイルを選択すればプレイは可能。これは,あらかじめファイル名を変更するなどしておけば,(不便ではあるが)それほど大きな問題にはならないだろう。

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 もう一つ残念なのが,拡張子がm4a形式の音楽ファイルをBGMとして選択できないことだ。これは,iTunes Storeで音楽を購入したり,iTunesでせっせと手持ちの音楽CDをm4a形式に変換している筆者のような人には,かなり痛い仕様だ。
 マニュアルなどがないため正確なところは分からないが,筆者が試した限りではwmaおよびmp3形式のファイルは問題なく選択できたため,m4a形式のファイルをこれらの形式に再変換すれば問題は解決するが,はっきりいって手間がかかりすぎる。今後のパッチなどで,m4a形式のファイルへの対応が行われることを期待したいところだ。

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 本作にはデモ版が用意されておらず,公式サイトやSteamなどで9.99ドルにて製品版が発売中。日本語環境でのプレイと,対応する音楽ファイルの形式にちょっぴり不満は残るものの,お気に入りの曲でプレイすれば新しい発見もあり,時間を忘れて楽しめる一本だ。
 ちなみに本作は,Xbox 360版がXbox LIVE マーケットプレースのインディーズゲームで販売されており,こちらの価格は400マイクロソフトポイント。Xbox 360版にはデモ版も用意されているので,Xbox 360を持っている人なら,まずはこちらを試してみるのがオススメだ。

■「Beat Hazard」公式サイト
http://www.coldbeamgames.com/

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