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 2013年に新設された東京ゲームショウのインディーゲームコーナーも、今年で4回目。今年は、形態を問わず、応募からの選考によって無料で出展できる69のデベロッパーと、先着順に有料で出展できる48の法人デベロッパー(※一般公開日のみの出展も含む)がひしめく、過去最大規模のコーナーとなった。この記事では、国内外を問わず、個々の独自性が追求されたタイトルの中から、記者が惹かれ、印象に残ったタイトルをダイジェストで紹介する。一般公開日にインディーコーナーを訪れる際の参考になれば幸いだ。

“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_01
▲ブースが斜め状に配置され、コーナー内は通路が広めにとられている。正面側付近にはブース配置マップとコンシェルジュスペースが用意されているので、迷ったときには活用しよう。
“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_02
“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_03
▲VRコンテンツを出展しているデベロッパーも多数。隣の10ホールにVRゾーンがあるため、「とりあえずVR体験をしてみたい!」という人にとっては、インディーゲームコーナーは意外な穴場になるはずだ。とはいえ、ブースによってはプレイの事前予約が必要な場合もあるので、気になるものは早めにチェックしておこう。
“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_04

■Lanota/Noxy Game Incorporation
 RPG風の物語世界とリズムゲームを融合させた、台湾デベロッパーのスマートフォン用ゲーム。天球儀を思わせる円の中心から出現するマークを、外周に来たときにタイミングよくタップ/フリック/ホールドする。プレイ中、円自体がダイナミックに動くのが特徴で、曲自体が持つパワーを制御している感を味わえる。iOS、Android版ともにストアリリースされたのは2016年7月で、今後もメインストーリー、サブストーリーともにコンテンツ(曲)が追加されていくとのこと。
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“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_05
▲特殊能力を持った少年と少女が、灰色に覆われた世界を戻していく……という物語が展開する。ストーリーパートは、絵本をめくるように読み進められる。
“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_06

■トラブル☆ウィッチーズOrigin!! -アマルガムの娘たち- ほか/スタジオシエスタ
 かつてXbox Liveアーケードタイトルとしてリリースされた『トラブル☆ウィッチーズ』のオリジナルにあたるアーケード版を忠実に再現した、横スクロールシューティングゲーム。開発中、「全部が全部同じなのも味気ない」とのことで、急遽、初心者救済用の完全新規プレイヤーキャラクターを追加したという。プラットフォームはSteamで、リリース予定は2016年10月。
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“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_07
▲2015年12月にSteamでリリースされ、今年8月に大型アップデートパッチが配信された縦スクロールシューティングゲーム『ヴァルシュトレイの狂飇The Hurricane of the Varstray -Collateral hazard-』もプレイヤブル展示。“弾幕シューティングの爽快感を誰でも気軽に”というコンセプトのもと開発された本作は、ファミコンなどのレトロゲーム機用シューティングをやり込んだオールドゲーマーの記憶をくすぐる演出も充実している。
“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_08

■EARTH ATLANTIS/Pixel perfex
 韓国のふたり組デベロッパーが4、5年かけて開発中の、海洋シューティングアクションゲーム。手描きによる独特のグラフィックと、広大なフィールドを探索し、ボス級の敵を発見して倒すというハンティング要素のあるゲーム性が、韓国内外でのイベントで高く評価されている。対応プラットフォームはPC、iOS、Amdroidで、リリース予定は2017年。
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“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_09
▲大型の海洋生物キャラが、画面内を悠々と泳ぐさまは圧巻。武器を十分にパワーアップさせてから挑むもよし、初期装備でいかに効率よく倒すかを追求するもよしの、自由度の高いゲーム内容も魅力だ。
“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_10

■Kaniman VS Mcha Monkey ほか/AMG GAMES
 ハイエンドなゲーム開発環境Unreal Engine 4を使用して、アミューズメントメディア総合学院の選抜学生が開発したアクションゲーム。大群で出現するサル型ロボットを甲殻系キャラで撃退……という、有名な昔話「サルかに合戦」のハードコア・アレンジで、“Unreal教育機関向けDEV GRANT 2016”受賞作。PLAYISMのパブリッシングによる製品版としてのリリースも予定されているとのこと。
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“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_11
▲『Kaniman VS Mcha Monkey』同様リリースが予定されているアクションゲーム『Rainbow Step』。美しい背景と、世界を覆う雲を払い虹をかけていくというゲーム内容が魅力。

■HERA II/いばらきクリエイターズハウス(シフトアップ/マジカルロッド)
 WEBデザインを本業にしつつゲーム開発も手掛けるシフトアップの3Dシューティングゲーム。『HERA 破滅の女神』の、続編。前作は端末のジャイロ機能による操作だったが、タッチカーソルでの操作を望む声が多かったことから続編を企画し、今回は試作版を参考出展したとのこと。前作は国内よりも海外ユーザーの反応がよかったとのことで、2017年の全世界リリースに向け、これからストーリーやゲームデザインを詰めていくとのこと。
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“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_12

■Back in 1995 64 ほか/Throw the warped code out
 初代プレイステーションのポリゴングラフィックを再現した3Dアクションアドベンチャーゲーム『Back in 1995』の、ニンテンドー3DS移植版。ニンテンドー64仕様に“パワーアップ”したグラフィックと、在りし日のコンシューマゲーム機の勇姿(?)を堪能できる体験プレイ版が展示されている。本作を開発した一條貴彰氏によれば、すでにリリース済みのPC(Steam)版の、無償大型アップデートを配信後(※今冬予定)、その内容を反映させた形で開発にとりかかるとのこと。
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■BLAZING STRIKE/Golden Child
ストリートファイターII』に代表される1990年代の2D対戦格闘ゲームが好きなふたりのスタッフによって開発中の、オリジナル格闘ゲーム。グラフィックはポリゴン描画ながら、色づかいやモーションのつけたかによって、ドットアニメーションらしさを表現している。今回は「開発途中のもので判断されるのは本意ではない」とのことで映像のみの出展だが、すでにSteamのGreenlightを通過済み。現在はキャラクターを1体ずつ増やしつつ、2017年内のリリースを目指しているとのこと。
公式サイト(Steam Greenlightページ)

“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_14

■GOAt PUnKS/Alberto Santiago
 『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズからヒントを得て開発されたという、4人対戦型のアクションゲーム。ライバルよりも早く岩山の頂上にたどり着き、その座を30秒間キープした山羊(プレイヤー)が勝利となる。地形がらせん状に回転スクロールしたり、頂上にいる山羊がパワーアップしてデモニッシュに変身する要素があったりと、オリジナリティーが高い。Steam版は年内にリリースとのことで、コンシューマプラットフォームの予定もあり。
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“見ぬゲーム”に会いに行け! インディーゲームコーナー(勝手に)注目タイトル8選【TGS 2016】_15