ガレッガ、DBCS、年末シューティングゲームニュースラッシュ！

事あるごとにシューティングゲーム（STG）好きをアピールしている筆者であるが、それはそうしないとこのジャンルが消え果て、ジャンルが持つ美学や楽しみが未来永劫失われてしまうことを危惧しているのであり、IGN JAPANのGOTYに至っても「STGはFPSでもTPSでもないし、2Dアクションでもない！それはそれとして独自の美学あり、個別のジャンルを設けるべき！」という主張も一向に聞き入れてくれなかったりするからであり、畢竟、人類の幸福と世界の平和のために戦っているのであるわけだから、読者諸氏、編集部諸君共に理解いただけるようお願い申し上げる。

2016年も残すところ半月となったが、今年もSTGは元気です！ その証を示さんとするかのように、12月も後半に至ったところで相次いでSTG関連のニュースが立て続けにやってきた。まさにSTG一斉蜂起、年末弾幕大感謝！ ここではそれらを紹介することで来年への糧としたい。

「バトルガレッガ Rev.2016」が12月15日にPS4で発売！

なんとあの「ガレッガ」がこの2016年に復活を果たすことは誰が予想したであろう。当初はあまりの難易度にプレイヤー離れていく事態となったが、「ゲームランク」と呼ばれる動的難易度調整システムをプレイヤーが意図的に介入することで、戦略的なゲームプレイが可能であることがプレイヤーの中で広まっていった。そして、20年を経た現在においてもスコアラーと呼ばれる達人プレイヤーに愛される神話的存在だ。

本作は1996年にアーケードで稼働したその伝説的な縦スクロールシューティングのPS4版リメイク。20年の時を超えて、本日12月15日レトロゲームのリメイクで名を馳せるM2が開発を行った結果、原作に忠実でありながらも多くの機能を追加された現代版だ。特に画面の左右を利用した「M2ガジェット」でこれまで背後に隠れていた多くの情報を可視化可能。またどんな初心者でもクリアできる「スーパーイージモード」も収録されている。

サウンドトラックもオリジナルコンポーザーの並木学氏によって新録されており、原作に忠実でありながらも、非常にクリアな音質で楽しめる。完全受注生産のPremium Editionにはフィジカル版のサントラ他、限定ブックレット、復刻されたインストカードなど、ファンにはたまらない内容となっている。まだPremium Editionを販売している店舗があるが、この機会に「ガレッガ」に触れてみたい人は3,700円(税別)のダウンロード版をオススメする。「スーパーイージモード」は本当にイージーだぞ！

ダライアスバースト クロニクルセイバーズ： ケイブDLC

俗に横シュー御三家の1つとして有名な「ダライアス」シリーズ。1986年にアーケードで稼働した初代「ダライアス」はその巨大な筐体で多くの人に注目を浴び、その後も様々なシリーズ作がリリースされた。

そして、30周年となる今年1月「ダライアスバースト クロニクルセイバーズ」としてPC、PS4、PSVitaで復活。アーケードで稼働している「ダライアスバースト アナーザークロニクル」のほぼすべてのモードを網羅しながら、さらに新規の膨大なステージを「CSモード」として追加したあまりにも特盛りな「ダライアス」らしい作品となった。

しかし、そのボリュームは一向に収まることを知らない。既にコラボDLCとして「TAITO PACK」と「SEGA PACK」がリリース。それぞれタイトー、セガの有名なSTGの自機や音楽を楽しめる内容だ。さらに本日、12月15日からは「CAVE PACK」がリリース。弾幕STGの雄、ケイブからは「怒首領蜂 大復活」、「デススマイルズ」、「ケツイ」の自機が登場する。人型自機の「デススマイルズ」のウィンディアが宇宙空間でどうやって戦うのかは良くわからないが、ケイブシューだから許してしまう。またコラボ第四弾としてエイティングのDLCが企画されており、そこには先ほどの「バトルガレッガ」の自機が含まれている。

モス クリスマス企画 最大75％OFFセールのお知らせ

「雷電」シリーズで有名なモスは「雷電V」（Xbox One）、「カラドリウス ブレイズ」（PS3）、「カラドリウス」（Xbox 360）の3タイトルを12月15日よりクリスマス企画として最大75％OFFセールを行うそうだ。

特に今年、2月に発売した「雷電V」は期間限定でなく、価格改定として7,344円が約40%OFFの4,428円(税込)となるそうだ。PS3の「カラドリウス ブレイズ」は1月10日まで約75％OFFの1,900円(税込)。Xbox 360の「カラドリウス」は1月4日まで約67％OFFの2,700円(税込)となる。

タイトルによってプラットフォームが散らばっているのは少し厄介だが、個人的に「雷電V」の値下げがうれしいニュースだ。画面の左右に様々な情報を表示する「雷電V」のユーザーインターフェイスは先ほどの「バトルガレッガ Rev.2016」に大きく影響を与えている。ある意味ではゲームとして完成されたSTGだが、ユーザーインターフェイスやデザインなどでもっと新しい挑戦が今後もありうるかもしれない。

スタジオシエスタ

最後は比較的小さなニュースだが、今年11月にSteamで配信されたスタジオシエスタの「トラブル☆ウィッチーズOrigin ～アマルガムの娘たち～」のサントラが先日12月9日にリリースされた。あわせて先にSteamでリリースされていた「ヴァルシュトレイの狂飇」のサントラも同日リリースされている。

もともと同人サークルであるスタジオシエスタはアーケードからXbox 360、そして現在は主にSteamで活躍している。他のSTGにはない個性が強い作品が多く、「ヴァルシュトレイの狂飇」はSTGに慣れない人でもかなり簡単に遊べるのでオススメだ。というか、アイテムや敵弾の量が凄すぎてある種の電子ドラッグとさえ呼べるだろう。