19年ぶりに復活した戦国シューティング『婆裟羅コレクション』をTOKYO SANDBOXでプレイ

4人用モードも

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つい先日、ビスコの名作戦国シューティング『婆裟羅』、『婆裟羅2』をブラジルのゲーム会社QUByte Interactiveが再制作し、新モードを加えた『婆娑羅コレクション』の発売が発表された。

本作は「戦国シューティング」というジャンル名を冠しているように、戦国時代(の架空の世界)を舞台としている。真田幸村をはじめとした有名武将を自機として操作し、徳川家康、織田信長のような有名大名の敵機を撃破していくという縦型シューティングとなっている。似たようなゲームとして例を出すなら『戦国エース』や『戦国ブレード』のような、彩京系のシューティングに近いと思ってもらえればいいだろう。

本作の個性的なところは、自機はバイクような形状をしているものの、敵機である有名大名たちは槍や刀を手にした二足立ちのロボットという構図で、まるで『スター・ウォーズ』のスピーダー・バイクと『ガンダム』のモビルスーツが戦っている様を観ているようだ。

初作は2000年、続作は2001年にアーケードでリリースされ、遊びやすい適度な難易度とユニークな世界観が当時のシューティングゲーマーから一定の指示を受けていたにもかかわらず、これまでコンシューマーに移植されることがなかった。今回、約20年を経てのリリースということから期待で胸を膨らませている人も多いことだろう。

2019年4月6日、7日に秋葉原ベルサール2階で行われたTOKYO SANDBOXのコーラス・ワールドワイドのブース内で本作の体験会が行われたので、本作を触った感想をお伝えする。当日のブース内では、オリジナルバージョンを遊べるコーナーも用意され、当時を知らない子供に遊び方やコツを教える親御さんの微笑ましい光景も見られた。

オリジナル版を知っている人にとっては愛を感じられる高い移植

本作は8方向レバーと、ショットとボムの2ボタンで操作するオーソドックスな縦シューティング。少しだけ違う部分を上げるなら「溜め斬り」という変わったシステムの存在だろう。これはショットボタンを長押しして任意のタイミングでボタンを離すと、攻撃しつつ敵の弾をかき消す攻撃が発生するというもの。加えて画面上部には「バサラゲージ」というものが設定されており、これがマックスに溜まっている状態で「溜め切り」を行うとさらに広範囲に攻撃することが可能となる。

道中敵を倒していくと、従来のシューティングゲームによくあるボムやパワーアップアイテムやスコア加算アイテムのほか、赤い色をした「緋結晶」という「バサラゲージ」を溜めるアイテムを入手することになる。さらに本作の特徴として「緋結晶」以外のアイテムは光っているときに入手すると倍のスコアが得られるようになっている。欲張って狙って入手できることにこしたことはないが、なかなか難しい。光っているときにアイテムを入手できたらラッキーというくらいの感覚でいたほうがいいだろう。

操作するボタンは基本的に2つではあるものの、昨今の名作シューティングゲームの移植に倣ったショットボタンの連射機能を有しているボタンも用意されているので、コントローラーに優しい設計になっている。ただ、一点注意しなければならないのは、連射ボタンを長押しているときは溜め切りのチャージをしていないので、溜め切りを行うときは別途ショットボタンを長押ししなければならないことだ。ただ溜め切りがクリアのために必須というわけでもなく、腕さえあればショットボタンの連射だけでもステージを乗り切ることはできるので、プレイスタイルに合わせてゲームを進めていくといいだろう。

アーケードを遊んだのが20年近く前なので、さすがに感覚はほとんど忘れてしまっている。本作を触った感想としては、直感的に遊びやすいゲームスタイルは変わっていない。また、今作はアーケードゲームのデータを単にコンバートしたものではなく、コードを1から書き起こしたものとなっている。このようなゲーム制作は、大変な苦労を伴う割にオリジナルとの些細な部分が大きな問題点に挙げられることも多いが、この日Xbox One版を触った感じとしてはオリジナル版よりも自機を動かしやすくなっていたり、当たり判定も良い意味で甘くなっているように感じられた。

今回の『婆裟羅コレクション』で注目されている4人同時プレイの「婆裟羅タイムレス」だが、なかなか人が集まらないなか、2人でプレイしてみると縦シューティングの画面が横に広くなるという不思議な空間に新鮮さを覚えつつ、楽しくプレイできた。なかでも印象に残っているのは、僕は「縦からくる弾>横からくる弾」の順で注意して立ち回る癖がついているため、4人プレイ時のワイド画面では今まで意識してこなかった画面横に残っている敵弾にうっかりあたってしまう場面に何度も遭遇した。仲のよい4人で協力プレイをすると、ショットの連射に専念するプレイヤー、溜め切りでの敵弾消去に専念するプレイヤーと、役割分担でステージを攻略できるのではないだろうか。今後の発売がとても楽しみになってくる。

今夏の発売を予定しているが、縦シュー好きに限らず、一風変わったパーティーゲームを求めている人にも頭の片隅に留めてほしいと思える注目作品だった。

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