ドイツのゲームスタジオFactor 5によるアクションゲーム『タリカン』シリーズ。その30周年を記念してシリーズ作を集めた2本のアンソロジー『Turrican Anthology Vol. 1』および『Turrican Anthology Vol. 2』が、レトロゲームやインディーゲームのパッケージ化を手掛けるStrictly Limited Gamesから発表された。

 日本ではかつてトンキンハウスからスーパーファミコン用ソフト『スーパータリカン』がリリースされたのみだが、『メトロイド』など日本のアクションゲームの研究の跡もうかがえる優れたデザインや、クリス・ヒュルスベック氏によるサウンドなどにより、知る人ぞ知るシリーズとなっている『タリカン』。今回の発表動画でも、エインシャントの古代祐三氏やM2の堀井直樹氏らがコメントを寄せている。

 収録作はそれぞれ以下の通りで、注目は『スーパータリカン』及び『メガタリカン』のディレクターズ・カット版だろう。

 実は『スーパータリカン』は、当時カートリッジの容量が変更されたことで収録コンテンツのカットを余儀なくされたという経緯があり、復活が試みられてきた。サードパーティ製のスーパーファミコン/SNES互換機であるAnalogue Super Ntの特典として収録されていたディレクターズ・カットが、今回現行のゲーム機で遊べるようになったという形だ。

  • Turrican Anthology Vol. 1
    • Turrican (Amiga)
    • Turrican 2 (Amiga)
    • Super Turrican (SNES)
    • Super Turrican Director’s Cut (SNES)
    • Mega Turrican Score Attack (Mega Drive)
  • Turrican Anthology Vol. 2
    • Turrican 3 (Amiga)
    • Mega Turrican (Mega Drive)
    • Mega Turrican Director’s Cut (Mega Drive)
    • Super Turrican 2 (SNES)
    • Super Turrican 1 Score Attack (SNES)

 なお同パブリッシャーの公式オンラインストアでは、アンソロジー両作に加えて、セットになったコレクターズエディションのプレオーダーがスタートしている(発送は2021年2/3月を予定している模様)。公式FAQによると同パブリッシャーのプレイステーション4用ソフトはリージョンフリー版で、Nintendo Switchにはリージョンロックがかかっていないので、恐らく日本版のハードでも動くと思うがあくまで自己責任という形でお願いしたい。

 また同サイトでは、SNESやGenesisなど海外仕様の互換カートリッジの『スーパータリカン』、『スーパータリカン2』、『メガタリカン』の予約も受け付けていて、そちらにもディレクターズ・カット版などが収録されている。海外版カートリッジが動く互換ハードなどをお持ちのマニアの人はそちらもチェックしてみるといいのではないだろうか。