当時のデザインそのままに、約60%のサイズまで小型化

 いまから4年前の2016年(平成28年)11月10日は、通称“ミニファミコン”こと、ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータが発売された日。

 ミニファミコンは、1983年に発売された据え置き型ゲーム機ファミリーコンピュータの復刻版。象徴的な赤と白のカラーリングでおなじみの当時のデザインそのままに、約60%のサイズまで小型化されている。まさに手のひらサイズと表現するのにピッタリの大きさで、実際に筆者の手のひらにすっぽり収まったのにはけっこう驚かされた。復刻版ゲーム機ブームの先駆けとなったマシンで、以降他社からもいくつかの復刻版が発売されたのが記憶に新しい。

ミニファミコンが発売された日。手のひらに乗るコンパクトさで名作を30タイトルも収録。復刻版ゲーム機ブームの火付け役にもなった【今日は何の日?】

 さすがにロムカセットの交換はできなくなっているが、代わりに懐かしのタイトルを30本も収録。ゲームファンたちはその数の多さに「太っ腹」と大いに喜んだものだった。「あれがない!」、「自分ならこれを収録する」など、収録タイトルについてあれこれ談義に花を咲かせたユーザーも多かったはずだ。動画サイトのストリーマーも開封の儀でかなり盛り上がっていた記憶がある。

 『スーパーマリオブラザーズ』や『アイスクライマー』などの任天堂作品のほか、『ファイナルファンタジーIII』や『魔界村』をはじめとするサードパーティのタイトルも多数収録。『ゼルダの伝説』や『メトロイド』、『悪魔城ドラキュラ』といったディスクシステム用のタイトルも遊べるとあって筆者も大興奮だった。ただ、海外版のミニファミコンも発売されていて、そちらはそちらで収録タイトルが異なるものだから「『パンチアウト!!』を日本版にもくれよ!」とギャーギャー騒いだ気もする……。が、いまは、Nintendo Switch Onlineで『スーパーパンチアウト!!』がプレイできるので何も問題ないだろう。

 IIコンのマイクは残念ながらお飾りでその機能はないのだが、本体のリセットボタンは健在。ただし、昔ながらのリセット機能ではなく、プレイ中にリセットボタンを押すとゲームの進行状況を中断ポイントとして保存することができる便利機能に様変わり。飼い猫がうっかり踏んづけても大丈夫な仕様変更には、ゲームファンも思わずニッコリだったのではないだろうか。

 画面表示は現代のテレビに最適化されていて、くっきりとした見た目でプレイが可能。こだわりのゲーマー向けには“アナログテレビモード”を搭載し、あえて昔ながらの滲みを再現できてしまうのには思わず感心してしまった。電源がUSBに対応していて、USBポートやUSB機器から給電できてしまうのも重宝したんじゃないかな。

ミニファミコンが発売された日。手のひらに乗るコンパクトさで名作を30タイトルも収録。復刻版ゲーム機ブームの火付け役にもなった【今日は何の日?】

 2018年7月7日には、週刊少年ジャンプの創刊50周年を記念した“ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ50周年記念バージョン”も発売。連載マンガにちなんだタイトルを多数収録していて、こちらも大いに話題となった。

 日付をさかのぼって2017年10月5日には、復刻版の第2弾としてニンテンドークラシックミニ スーパーファミコンも発売された。

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これまでの今日は何の日?