HuカードやCD-ROM2用のソフトなども網羅

 2020年(令和2年)3月19日は、PCエンジンの復刻版“PCエンジン mini”が発売された日。本日で発売から1周年を迎えた。

 PCエンジン miniは、1987年10月に発売された据え置き型ゲーム機PCエンジンを再現した復刻ミニモデル。2016年11月発売の通称“ミニファミコン”が火付け役となった復刻版ゲーム機のブームの中で発売されたハードのひとつとなっている。

PCエンジン miniが発売された日。PCエンジンファミリーの人気タイトルを網羅。全58作品のボリュームに驚かされた【今日は何の日?】
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 ほかの復刻ハード同様に小型化されていて、大人の手のひらにすっぽり収まるサイズ感となった。とは言え、PCエンジンはオリジナル版自体がコンパクトさを売りにしていて、当時からすでに相当な小ささを誇っていたため、見た目の衝撃の度合いは比較的控え目かもしれない。筆者の感覚的にはひと回り小さくなったという印象だろうか。

 収録タイトルは日本で発売された34タイトルに、海外向けの24タイトルも加えた合計58タイトルと太っ腹。しかもHuカードのゲームのみに留まらず、SUPER CD-ROM2(スーパーシーディーロムロム)など、特殊な周辺機器を必要とするゲームも収録されていたのが非常にありがたかった。

 当初収録タイトルが段階的に発表されていたので「これはあるが、あれがない」などけっこう賛否両論で、追加情報が来ても一喜一憂といった感覚は多くの人が拭い去れなかったように思えた。全50タイトルが発表を終えたと思われた際も筆者は「うん、なかなかのラインアップ」と自分に言い聞かせていたのだが、2019年8月にまさかの追加8タイトルが発表。『ドラゴンスピリット』や『スプラッターハウス』、『源平討魔伝』などのナムコ系タイトルに加えて『天外魔境II 卍MARU』まで収録されると判明したときは、心底驚かされたと同時に多くのゲームファンが歓喜したのではないだろうか。筆者的にも最後のピースがはまった感じでかなりスッキリ晴れ晴れした気分になった記憶がある。

PCエンジン miniが発売された日。PCエンジンファミリーの人気タイトルを網羅。全58作品のボリュームに驚かされた【今日は何の日?】
『ドラゴンスピリット』
PCエンジン miniが発売された日。PCエンジンファミリーの人気タイトルを網羅。全58作品のボリュームに驚かされた【今日は何の日?】
『天外魔境II 卍MARU』

 メニュー画面では、収録タイトルのパッケージが並んでいて懐かしさ満点。メインフレームのデザインをノーマルのPCエンジンやコアグラフィックスから選べたり、画面表示をPCエンジンGT風にしたりもできる。そのほか細々とした設定も可能と、このあたりは現代のゲーム機ならでは。各タイトルの起動の際には、Huカードやシステムカードをスロットに挿し込む演出が入るほか、CD-ROMが回転する音まで聞けてしまうこだわりっぷりに大いに笑わされ、同時に感動を覚えたものだった。

 日本、北米、欧州といった発売リージョンごとに本体の外観や収録タイトルが異なっていたのもなかなかユニークなポイントだ。

PCエンジン miniが発売された日。PCエンジンファミリーの人気タイトルを網羅。全58作品のボリュームに驚かされた【今日は何の日?】
PCエンジン miniが発売された日。PCエンジンファミリーの人気タイトルを網羅。全58作品のボリュームに驚かされた【今日は何の日?】