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これはセガサターンミニ!? 達成電器が技術デモを展示【 #TGS2023 】

FPGA技術で高い再現性を実現

【東京ゲームショウ2023】

開催期間:9月21日~24日

リアル会場:幕張メッセ

価格:2,300円(1日入場券各日)

※小学生以下は入場無料

 達成電器は、TGS2023の会場にてセガサターン用ディスクが動くミニコンソールの技術デモ展示を行なっている。

 見た目からして「セガサターンミニ」とでも表現したくなるこの端末は、達成電器のブースの最奥に密かに置かれている。あくまで技術デモの一環としての試作品ということだが、セガサターン用の「ダライアスII」を実際にプレイできる。

「セガサターンミニか!?」と一瞬目を疑う見た目
セガサターン用ディスクを直接起動し、プレイできるという

 技術デモのポイントは、エミュレータではなくFPGA(Field Programmable Gate Array)技術を用いて実現していることにある。エミュレータはソフトウェア上でハードウェアを再現している一方で、FPGAは半導体チップ上でハードウェアを再現するもの。達成電器によれば、FPGAはエミュレータよりも高い再現性があり、オリジナルの周辺機器やカセット、ディスクをそのまま動作できる点に大きなメリットがあるという。

 FPGAに関してはもうひとつ展示があり、それが「Retron FPGA」。さきほどのセガサターン端末はあくまで応用編であり、メーカーとしてはこちらが本命のプロトタイプだそう。展示では外部端末にアメリカ版ファミコン「Nintendo Entertainment System」用カセットが刺さっており、「ダックハント」がプレイできる。専用アクセサリの光線銃がそのまま使用でき、その再現性の高さを見せていた。

 「Retron FPGA」は現時点ではプロトタイプであるものの、2024年末から2025年にかけて商品化を目指したいとしている。まずはファミコンなどの8ビット機から対応をスタートするそうだが、技術的には32ビット機の再現も可能とのこと。つまり、それがセガサターンの応用編の技術デモに繋がるわけだが、32ビット機といえばプレイステーションなどもある。FPGAを使用した最先端の復刻プロジェクトとして、ぜひ期待したい試みだ。

「Retron FPGA」技術デモ展示の様子
「Retron FPGA」ポスター
「Retron FPGA」アップ
「Retron FPGA」の説明書き