アーケード版にハマった筆者も満足できた。マッドパピー最高(でも見捨てる)

 いまから33年前の1991年(平成3年)1月3日は、メガドライブ版『ゲイングランド』が発売された日。

メガドライブ版『ゲイングランド』が発売された日。濃すぎる20人のキャラクター。マッドパピーを見捨てるかどうか悩んだ【今日は何の日?】

 『ゲイングランド』のジャンルは“タクティカルアクションシューティング”。もとはアーケードゲームで、ステージ内の敵を全滅させるか、出口から脱出すればステージクリアーとなる内容だ。これだけ聞くと「よくあるゲームでは?」と思うかもしれないが、本作はひと味違う。

 本作には能力の異なる総勢20人のキャラクターが登場。ステージの構成を見て誰を出撃させるかが重要となる。ステージ上の捕虜を救いたければ、敵を全滅させずに脱出経路を確保することも考える。まさにタクティカルなゲームなのだ。

 ストーリーは、未来のレジャー施設(いわゆるテーマパーク)で暴走したコンピュータを停止させるため、5つの時代をテーマにしたロボット兵たちと戦うというもの。筆者はこの世界設定を知ったとき、1973年の映画『ウエストワールド』を連想し、非常にワクワクした記憶がある。これは50年前の映画だが、いま観ても絶対におもしろいのでぜひ視聴してほしい。ユル・ブリンナー最高。

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 つい脱線してしまったので話を『ゲイングランド』に戻そう。筆者はアーケード版を1コインクリアーするまでハマったので、メガドライブ版が出ると聞いたときには非常にうれしかった。

 しかし当時のアーケード基板と家庭用ゲーム機のスペック差は大きいうえ、アーケード版が縦画面(比率3:4)だったこともあり、当然そのままの完全移植とはいかなかったようだ。それでも全50ステージとアーケード版よりボリュームが増しており、十二分に楽しめたと記憶している。むしろ、難度がアーケード版と比べて抑えられていたため友だちに勧めやすかった。

 キャラクターが多いためそれぞれの能力を覚えるのはたいへんそうだが、ひとりひとりがものすごく濃い印象なせいか苦労した覚えはない。筆者のお気に入りは弓を扱う戦士バーバル。高低差のあるステージで活躍できるので重宝していた。ほかにも、平地に強いジョニーや重火器をぶっ放すサイバーなど、筆者の好きなキャラクターを挙げていくとキリがない。正直、20人全員が好みだ。

メガドライブ版『ゲイングランド』が発売された日。濃すぎる20人のキャラクター。マッドパピーを見捨てるかどうか悩んだ【今日は何の日?】
メガドライブ版『ゲイングランド』が発売された日。濃すぎる20人のキャラクター。マッドパピーを見捨てるかどうか悩んだ【今日は何の日?】

 ステージクリアーの条件は前述の通りふたつの方法がある。できれば敵を全滅させたいところだが、たとえば高所にいる敵が倒せない(=高所への攻撃に適した味方がいない)といった場合は全員を脱出させるしかない。しかし、順調にゲームを進めているほど手持ちのキャラクターが多くなるため、制限時間内に全員生還することは困難になる。

 そうなると、使い勝手のいいキャラクターや足の速いキャラクターを優先し、間に合わなかった味方は見捨てることに……。足の遅いマッドパピーを泣く泣く置き去りにしたプレイヤーも多かったのではないだろうか。

メガドライブ版『ゲイングランド』が発売された日。濃すぎる20人のキャラクター。マッドパピーを見捨てるかどうか悩んだ【今日は何の日?】
メガドラ版のオリジナルステージ。エアロシティ筐体や『アフターバーナーII』のダブルクレイドル筐体、さらに『G-LOC AIR BATTLE』などが並ぶゲーセン店内が舞台!? いやー懐かしい。
メガドライブ版『ゲイングランド』が発売された日。濃すぎる20人のキャラクター。マッドパピーを見捨てるかどうか悩んだ【今日は何の日?】

 現在本作を遊ぶには、アーケード版を移植した『SEGA AGES ゲイングランド』がおすすめ。メガドライブ版にこだわるならメガドライブミニ2で遊ぶのがいいだろう。また、Steamでも2010年から配信されている(日本語非対応)。

※画像はメガドライブミニ2版のものです。

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